プリランス戦争(1)
シュバイツに到着しマルクス団長に会った。
(カイト)
「ご無沙汰してますマルクス団長!こちらに到着したら会うように言われましたが?」
(マルクス)
「よく来たね。さっそくだけど作戦を説明するよ。お茶でも飲みながらね(笑)」
目の前に紅茶が運ばれてきた。初めにマルクス団長が飲み毒がない事を示す。
(カイト)
「毒見なんて必要無いですよ!」
(マルクス)
「戦争はすでに始まっているよ。念には念をだよ。」
(カイト)
「俺には毒は効きませんから!それでは作戦を教えてください。」
地形上の概要
グレートウェイ王国領土内のシュバイツの前方には広大な平原が広がっている。幅は5Km、縦深8Kmで防御の要点だ。
平原を挟むように鉱山が左右に鎮座しており、上からは平原を見通す事ができる。
国境には広大な河川が横切っており、大きな橋が国境となっている。
プリランス帝国領土内の国境付近も広大な平原が広がっている。幅は4Km、縦深は3Kmで軍隊を展開させるには縦深が少し足りない。
左右の鉱山が繋がるように幅が狭まり、プリランス軍の行動には影響のある地形だ。
プリランス軍は鉱山を越える前の位置に宿営地を作り、物資の集積場所にもなっている。
作戦の概要
グレートウェイ王国軍は国境の橋の手前で陣を構築
結界を構成し、遠距離からの攻撃に備える。
前線は第一線に盾隊、二線は槍隊、三線に弓隊
中距離攻撃隊は魔法を撃ちまくる。
遊撃隊は左右から攻撃
横に展開されたら陣形を保ったまま後退という作戦
(カイト)
「概要は分かりましたが、兵力に差があります。ジリ貧になりますね、私達は何をすれば良いですか?」
(マルクス)
「君達には鉱山を越えた宿営地を奇襲してもらいたい。そこを叩けば前線の士気は下がると思う。どうだ?」
(カイト)
「そもそも敵の兵力はどれくらいなんですか?」
(マルクス)
「プリランスはガイア帝国との戦争も控えているからこっちには20万から30万程の兵力がくるはずだ。それにしてもこっちは7万の軍勢だからかなり厳しいがな。」
(カイト)
「帝国からの奴隷兵達は?」
(マルクス)
「彼等はこちらの軍勢に下ってもらったが、いきなり前線に出すわけにはいかんだろ。」
(カイト)
「例えばの話ですけど、その30万の軍勢がこちらの味方になったら王国で養えます?」
(マルクス)
「君のおかげで食糧もお金もある。30万どころか100万ぐらいは行けると思うぞ。」
(カイト)
「よかった。実は帝国の軍勢に寝返りの工作をしてて、奴隷兵のほとんどは王国の人ですよ。それに、帝国の軍勢のほとんども奴隷だし。寝返りする兵には右腕に水色と黄色の包帯をしてもらうので、なるべく殺さないで欲しいです。」
(マルクス)
「ホントか‼︎それが本当なら戦争も勝ったも同然だな!」
(カイト)
「戦いに勝つには戦闘だけではダメです。王国は敵の侵略から守るという大義がありますが、この戦闘で勝つと帝国に攻めようとなると思います。そうなるとその時はこちらが侵略者となります。そうならないため、相手の指揮官を拘束し、帝国と交渉により外交的に勝利する必要があると思います。」
(マルクス)
「もっともな意見だ。それではこの戦闘では被害者がなるべく出ないようにしよう。それから君達には宿営地を攻撃した後に敵の指揮官を拘束する任務も追加しよう。」
(マセキト)
「話は聞かせていただきました。外交官として帝国との戦いに必ず勝ちますよ。」
こうして作戦会議は終わり、俺は仲間のテントに向かった。
仲間のテントは1番外れから更に離れてポツンと立っていた。
久しぶりの仲間の再会に話が弾む。
帝国に潜入させたリュウジにも連絡をとり、右腕に水色と黄色の包帯をする様に伝え、指揮官のいる場所も教えてもらった。指揮官は帝国の皇帝だった事にみんな驚いた。しかも最前線で指揮をとっているという。凄い漢だと思った。
俺達は翌日に鉱山の山中を抜け宿営地を目指す。
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