人類の進化
ムハンド聖教国に逃れたイーサンは人里離れた場所にあった家屋に辿り着いた。
汚れた衣服が散乱し、血の匂いがする家屋で何が起きたかわからない。
裸のまま逃げてきたイーサンは落ちている衣服を身につけて更に逃亡する日々が続いた。
人目を避け、たどり着いた先はセントラル中立国だった。
お爺さん「誰ぞおるのか?」
イーサン「☆、△※…は、」
幾日も声を出していないイーサンは上手く話せない。
お爺さん「嬢ちゃん、どこから来たのかのう⁉︎とりあえず我が家へおいで。」
声が出ないイーサンは首を縦に振りお爺さんについて行った。
お爺さんの家ではお婆さんがいてすぐにお風呂に入れてくれた。
お婆さんはイーサンの服を脱がすと下に付いている棒を見て驚く。
お婆さん「たまげた!あんた男の子かい⁉︎てっきり女の子だと思った。」
お爺さん「なんだと⁉︎人は見かけによらんな⁉︎」
お風呂上がりにお婆さんはイーサンが男の子である事をお爺さんに教えた。
イーサンはお爺さんとお婆さんに逃げてきた経緯を話した。
お爺さん「しばらくはここにいるといいじゃろ。国に連絡して保護してもらえるように手紙を出しておこう。」
こうしてイーサンはしばらくお爺さんとお婆さんのお世話になった。
1週間程して兵士がイーサンを迎えに来た。
イーサンはお爺さんとお婆さんに感謝の言葉を伝え兵士に連行された。
兵士「ご協力に感謝します。これが報酬です。ご確認お願いします。」
お爺さん「百万はあるのう⁉︎世話した甲斐があるってもんじゃ。」
お婆さん「しばらく贅沢できますね。爺さん」
お爺さんとお婆さんの会話はイーサンに聞こえるはずもなかった。
研究所のような場所の部屋にイーサンは連行された。
ここではある実験が行われていた。
不老不死の研究
魔物と人を融合させる研究
施設には多くの人がいた。
ウサッピーと融合する事に成功した人は聴力が異常に発達した。見た目は美しい人だが耳が大きく尖っている。いわゆるエルフというやつだ。
トンボと融合した人は背中から翼が生え、飛ぶ事ができる。トンボと融合できるのは子供だけだという。
他にも開発中の竜人、狼人、熊人、猫人、狐人、狸人、牛人、馬人、鬼人がいた。
エルフは長寿を付与するための実験段階だという。
また、成功した鬼人はブラックオーガとの組み合わせの影響なのか身体は鋼鉄のように硬く、素早さはB級冒険者でも見る事はできないほど。更に体内の魔素量は竜人に匹敵するほどあり、もはや人の枠は外れている。
成功しなかった鬼人は、身体能力は人よりやや劣る程度だが、繁殖力がずば抜けて高い。一回の生殖でほぼ妊娠させ、妊娠期間は4か月だ。生まれてから成人するまで8か月と圧倒的だ。
イーサンは身体中を切り刻まれ、あらゆる魔物との融合の実験に使われた。
生誕地という名の部屋では連日セックスをさせ、どの組み合わせが妊娠するのかの実験が行われていた。
セントラル中立国は他国との交流を絶っているため、この地獄のような実験に気がつくものはいない。
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