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帝国の皇帝


グレートウェイ王国の隣に位置するプリランス帝国の首都マルサイは人口750万人程が暮らす。

この国は世界屈指の軍事大国で、強き者がのし上がれる実力主義国家

その皇帝は誰よりも強く厳格な性格だった。

しかし、王妃にだけは頭が上がらない。

帝国内で1番裕福な公爵家の娘を半ば強引に妻にしたからだろう。見た目は確かに絶世の美女であり妖艶な雰囲気もその魅力を引き立てている。


皇帝の住む宮殿の中庭は薔薇の庭園になっており、王妃の所有になっている。

王妃の許可なく入る事は死刑となっても不思議ではない。


…黄金の鎧を纏い、ユニコーンに跨る騎士像…


庭園の中央に黄金の像が鎮座しており、そこの前にある円卓と4つの青銅製の椅子


フラン王妃は紅茶を飲みながら待ち人を今か今かとソワソワした気持ちで待っていた。

「待たせたね!美しい我が妹よ!」

「お兄様〜」

そこに現れたのは王妃の兄[ドロンス公爵]だった。


2人は激しく抱き合い、唇を重ねた…


フラン「お兄様〜…我慢できませんわ…」

フランは兄のベルトを外しズボンを脱がせる。

ドロンス「下着もつけずにこんなに濡れているとは…」

ドロンスはフランのスカートの裾をたくし上げ濡れた秘部に指を這わせる。


2人はそのまま情事を重ねていた時、見られてはいけない人に目撃されてしまった。


「フラン‼︎きさまー 何をしている‼︎ドロンス‼︎狂ったか?ワシの妻に手を出すなど!殺してやるわ!」


「なっ… へ…陛下!」


「どうゆうつもり⁉︎ランス!この庭に入って良いのは私が許可した者のみ…私の兄を殺すという前に私が貴方を殺してやるわ!」

フランは乱れた服を何事もなかったかのように直しながら皇帝に告げた。


誰よりも強いはずの皇帝はフランの気迫におされ、抜いた剣を手放した。


落ちた剣をゆっくりと拾い上げたフランは皇帝に剣を返した。


「まずは冷静になりましょう。紅茶を入れますわ」


フランは皇帝を椅子に誘うと皇帝は素直に従った。


ドロンス公爵も服装を正し椅子に座る。


…ドス…


一瞬だった。皇帝の胸元に短剣の刃先が見える。


フランは背後からランス皇帝を刺した。


…バタッ…


円卓に抱きつく様な格好で皇帝は死亡した。


「お兄様…武器屋で短剣を買って来てください。どこにでも売っている様な物です。ご自分で行かれてはダメです。死んでも良い者に行かせて。その者にここに短剣を持ってくる様に言告けて下さい。後は私が処理します。…お兄様は何も知らない何も見ていない…いいですね!」

「しかし…」「いいですね‼︎」


「お兄様は私を愛してると言ってくれました。あれは嘘ですか?」


「わかった」


… … …


皇帝が暗殺され、マルサイのほとりを流れる川から皇帝を刺した短剣を片手に持ち、顔が潰された男の死体が発見された。


皇帝がいなくなったため、次期皇帝選出のため闘技大会が開かれた。皇帝に選ばれた者はフラン王妃を手に入れる事ができる。


国中の猛者が絶世の美女を求め闘う。


次期皇帝となったのはドロンス公爵だった。

「お兄様!これで堂々と愛し合うことができますわ‼︎子供はたくさん作りますわね!」


(闘技大会は謎の怪我人や出場辞退者が大勢いた。偶然か?それとも…)


(真実を知る者は処理した。あぁ…愛しきお兄様〜)


皇帝暗殺事件に疑問を持つ者達がいる。


フランにはドロンスしか見えない!


真実を隠そうと嘘を重ね、さらにその嘘を嘘で固める。


こうして水面下で火種は着々と育っていく。

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