表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/152

寄り道(3)

翌朝は前日の深酒のせいで頭が痛い。

元気なのはアリスだけだ。この子にはお酒も水も一緒らしい。

瞑想して体内のアルコールを分解していく。20分ほどで体調が良くなり、剣の素振りで汗をかいた。


昼に町を出発して山の中腹で野営する予定だ。


山の裾野に着くと鹿の群に遭遇した。鹿はこちらをじっと見て逃げるでも向かって来るでもなく、一定の距離を保ったまま見てるだけ。

子供の鹿もいてとても可愛い。


カイト「お邪魔します。危害を加えませんよ。」

通じるわけではないが、なんとなくだ。


しばらく行くとムーンベアーに遭遇

親子連れだ。武器を構え待っているとそそくさと逃げて行った。


リュート「カイト…なぜ殺さないんだ?…さっきの鹿もベアーも美味いぜ!」


カイト「なんとなく、だ…俺達の食糧は在庫がまだあるし、彼らは今仔を育てている最中だ。不必要に殺す事はないかなぁ…って…思ってな!」


アリス「そんな事言ってると死ぬぞ!」


カイト「不必要な殺しって言ったんだ!こちらに殺意を向けられたら殺すし、俺達が生きていくためなら…って事だよ!」


アリス「優しいなぁ…」


カイト「ヘッ!ウルセェ」


照れ隠ししながら先へ進み、中腹に少し広めの洞窟がある。入り口から中を捜索してみると野営に良さそうだ。

カイト「ちょっと早いけどここで野営しよう。テントは多く張れないから男と女で分かれて2つたてよう!」


そういうと不満の声が上がった。

ナナは

「わたしはリューと一緒じゃないと寝れない」

(め…めんどくせぇ…)


「じゃテントは2つでリュートだけ女子テントな!」


すると今度はマサルとオッソがずるいって


結局面倒くさいので、俺だけ1人テント、他が全員特大テントという事になった。


ナナの料理に舌鼓を打ちながら早めに就寝した。

隣のテントからは宴会の騒がしさが伝わってくる。

(なんか…ちょっと寂しいなぁ…)


翌朝


出発してしばらくするとグレート公爵家の家紋入り馬車が車輪が外され屋根は吹き飛びとボロボロになってる所を発見した。

辺りを見渡すと護衛らしき格好の遺体があった。

遺体の状態を確認すると首筋に牙で引き裂いた痕と胴体の傷は何かで斬られた後だった。

遺体は1人分だと思っていたら山の中から更に2人分が出てきた。


先に進むと襲った側と見られる遺体があった。なぜ襲った側だと思ったかは服装を見ればわかる。ブリオデンムでは見かけなかったからだ。

つまりここで何かしらの戦闘が行われたという事だ。オッソ、マサル、ナナの護衛としてリンを残し、俺とリュート、アリスは急いで先に進んだ。

馬車の残骸や馬の死体、戦闘の後が次々に視界に入ってくる。

しばらく行くと洞窟の入り口に冒険者が2人立っている。公爵の護衛についていた冒険者だ。だが何かがおかしい。入り口が見えて身を隠せる場所を探し一時的に隠れた。


カイト(公爵の護衛についていた冒険者だ。だが何かがおかしい。ここに来るまで敵の死体はかなり少ない。そして冒険者達の遺体はなかった。)

リュート(仕組まれたって事か?)

カイト(あぁ…たぶんな…)

リュート(で、どうすんだ?どうせまたおもしれぇ事考えてんだろ‼︎)

カイト(今回は地味だぞ)

アリスは残りリン達に作戦を伝えてもらう。


入り口の冒険者

「なんだお前ら、消えろ!」

カイト「お前達の仲間に入れてくれ!」

冒険者「あっ⁉︎間に合ってる!いいから消えろ!」

カイト「いいのか?そんな事言って!コイツから聞いたが公爵さまが中にいるんだって。しかもお前達冒険者が裏切ったと。」

俺はリュートを縛り上げ、指を指して言った。

カイト「このまま消えてもいいけど、言いふらすぞ!」

冒険者は慌ててちょっと待つように言った。

1人が中に入り、しばらくするとリーダーっぽい奴と一緒に帰ってきた。

冒険者のリーダー「仲間になりたいだって⁉︎何が望みだ?」

リーダーっぽい奴が話しかけてきた。

カイト「なんか儲かりそうな話だと思ってな。わざわざ公爵を狙うんだ。依頼人はさぞかし金払うんだろうなって事だ。その辺は立ち入るつもりはねぇよ。だが、話次第ではもっと儲かるかもな。俺はそうゆう事には天才的に頭が回るんだよ!」

冒険者のリーダー「いいだろう。ついてこい。ソイツはどうするんだ?」

カイト「その辺で暴れられても困る。縛り上げてるから話が終わったらこの中に閉じ込めておけばいい。」

冒険者のリーダー「仲間だったんだろう?」

カイト「仲間?俺の女を取りやがって!顔がいいからって調子乗りやがって!俺の…」

冒険者のリーダー「わかったわかった。もういい。ソイツの始末はお前に任せる」

そう言いながら中に入って行く。


中には紐で縛り上げられた警護の人達と公爵殿がいた。お付きの人とメイド達はボロボロになって縛られていた。


カイト「で、この人が公爵さまか?」

冒険者のリーダー「そうだ。王位継承権4位だ。1位から3位は他の奴らが殺してる頃だ。で、俺達の仕事はこの出来損ないを依頼人のところに連れて行けば良いって簡単な仕事だ。それで1人五千万ウェイだ。」

カイト「その依頼人って誰なんだ?1人五千万ウェイって怪しすぎるぞ!」

冒険者のリーダー「心配するな。プリランス帝国の王妃からの直接の依頼だ。金はもらえるよ!」

カイト「今何人いるんだ?その人数分ってそれだけの価値があるのか?どう考えてもお前達全員殺されて公爵殿をいいようにするって算段にしか思えないな。」

冒険者のリーダー「そんな…まさか…コイツは国王の1番のお気に入り…」

カイト「今ならまだ引き返せるぞ。俺に任せるか、それとも全員死ぬかだ」

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ