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赤の迷宮攻略(2)


「目が覚めたか?大丈夫か?」

顔を覗き込むアリスの心配そうな顔


どうやら俺は気を失っていたらしい。


俺は夢を見ていたらしく涙が頬を伝う。

(なんと哀しき人生か…それでも16年生きたか)


「どうした⁉︎どこか悪いのか⁉︎」

リュートが心配そうに問いかけた。


カイト「いや、大丈夫だ。それより…」


俺はみんなに夢の話をした。

話を聞いたみんなは泣いていた。

アリス「カイトはこの世に転生したんだね!ちゃんと神様は居たんだよ。今の人生を楽しく過ごせってことなんじゃない⁉︎」

リュート「アリスが慰めるとか珍しいな!」

茶化すな!

1番泣いているのはオッソだった。それは引くぐらい!


カイト「ところで俺はどれぐらい寝てたんだ⁉︎」

アリス「そんな経ってないぞ!1時間ぐらいだ」


よし!先を急ごう!

90階層

中に入ると青いオーガがいた。

青いオーガ「よく来た!強きものよ!オレの相手は誰がする?全員で来ても良いぞ!」


カイト「お前…話せるのか⁉︎」


青いオーガ「オレは長き時間ここにいる。弱き者も強きものも来るからな!話もできるようになった。お前達は武器なんでも使用するが良い。オレはこの拳で闘う!」

カイト「そんな堂々とされたら武器なんて使ってられねぇな!」

俺は1人で闘うことをみんなに伝えてオーガに対峙した。

カイト「さぁやろうか⁉︎」

なぜか身体がゾワゾワする。

オーガの拳を両腕で受けると体ごと吹き飛ばされ壁に激突した。

腕や肩についた埃を払いながらオーガの前に立つ。

今度は左のストレートだ。

顔を右にかわしながらカウンターで左の脇腹に魔素で極限まで強化した左拳を突き刺す!

オーガは瞬時に身体をよじって躱したため、脇腹を少し抉る程度のダメージしか与えられない。

右足の蹴りが飛んできた。

パンチの勢いをころさず一回転して蹴りに蹴りをぶち込んだ。脛の部分を魔素で瞬時に強化したため、オーガの右足とぶつかると衝撃波が周囲に飛ぶ

青いオーガ「ほぅ…強いの…」

カイト「余裕か?」

オーガは左のストレートを打ち、俺は左手で受け止める。掴んだまま体ごと引き寄せ顎に膝を叩き込む。オーガはそのまま後ろに倒れ込む。

カイト「まだやれる!だろ?」

オーガはゆっくり立ち上がりこちらを見下ろす。

青いオーガ「ここまで強いとは!オレの負けだ。殺せ!」

カイト「なぜ殺さないといけないんだ⁉︎」

青いオーガ「なぜとな!それがお前達人間の決まりだろう?オレを殺さないと下に続く扉は開かん!心配するな。ここで殺してももう一度下で会える」

カイト「なんかイヤだな!他の方法はないのか?」

青いオーガ「知らん!今までの奴等は躊躇なく殺したぞ!」

カイト「オレはなんか知らんけどイヤだ!」

後ろを振り返りみんなに相談してみる。


リュート「俺たちの仲間にしたらいいんじゃねぇか?できるかわかんねぇけどよ」

リン「どっかに扉を開く仕掛けがあるとか?」


相談を見かねてオーガが口を開く。


青いオーガ「わかった。ホントにオレの負けだ。お前達のような人間もいるのだな…ガッ ガッ ガッ!」


後ろの扉が開く


青いオーガ「ゆけ!」

カイト「お前は?どうなる?」

青いオーガ「ここでオレを殺さないということは最下層のボスは出ないという事だ。それでもいいなら行け!」


カイト「最後のボスが出ないって⁉︎じゃこの迷宮の攻略ってどうなるんだ?」

青いオーガ「心配するな!最下層には変わらず証は置いてある。それにな、オレに勝ったご褒美に拳鍔が置いてある。お前達の社会ではナックルというやつか。これに属性の魔素を流すとその属性に変化する。変化は一回だけだ。攻撃力が上がるだけじゃなく魔法の操作性も向上する優れものだ。」

カイト「わかった。ありがとう!戦闘の傷はどれくらいで回復する?」

青いオーガ「お前達が部屋から出たら全回復する」

リュート「一度部屋を出よう。」

アリス「その次は私だ。」

リン「戦闘狂が出た。私もやる。」


青いオーガ「おかしな連中だ。いいだろう。とことん相手してやろう」

入れ替わり立ち替わり青いオーガとの戦闘を楽しんだ。


青いオーガ「お前達との戦闘は楽しいなぁ。また会おう。」


こうして俺達は下に進む。


最下層で証を回収する。

拳鍔は見当たらない。どこを探しても見当たらない。

俺達はナックルを諦めて、帰りの階段へ行った。

階段に乗ると勝手に動く。これは楽だ。

あっという間に地上に帰って来た。

俺達は3日で攻略をやってのけた。

マッカロニの冒険者ギルドに向かい、証を提出と回収した魔物を売却した。

全部で263万ウェイ

かなり稼げた。

今日はそのまま宿をとりゆっくりする事にした。


(オレの前の人生ははっきり言って最悪だ…あの世界は戦争もなく平和なはず…人は人を虐げて喜ぶ…こちらの世界でも俺は不幸を経験した…でも…心から信頼できる仲間と優しくしてくれる人達ばかりだ。?…確かに女を襲う男もいるし、人から物や命を奪う奴らもいる…ばかりではないか…)

そんな事をぐるぐる考えてたらいつも間にか意識を手放していた。


困っている人を助ける…

善悪はどうする?…

善悪は誰が決める?…


Zz‥‥

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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