盗賊団の殲滅1
宿屋に戻った4人は死んだように寝込んだ。迷宮攻略を終えてギルドに証を提出したのは5日後だった。
受付嬢はマスターが読んでいると伝えて来た。
ギルドマスターはカイルの支部長でこの地域の冒険者を管理している管理職の人だ。全員の名前を覚えているらしい。
すげ〜!
コンコン!
「[LARK]のカイト君達が来ました。」
ギルドマスター「入ってくれ!」
中に入ると応接ソファ以外は書類の山で溢れかえっていた。
ギルドマスター「早速だが、君達はC級となる。でだ!B級の試験を受けないか?」
カイト「えっ…今日C級になったばかりで受けれるんですか?」
ギルドマスター「C級だから昇級試験は受けれるぞ!それにな!最近カイルとビキンスを結ぶ街道の途中に盗賊が出没して物資の輸送が滞っている。4回討伐隊を派遣したが誰も帰ってこない。ビキンスからも討伐隊を派遣したらしいが全部失敗したみたいだ。噂では試験に向かった冒険者を取り込み今は50人程の兵力らしい。」
カイト「いやいや…俺達だけで50人は無理でしょ!」
ギルドマスター「お前達の実力は知ってるつもりだ。それに他にも3組参加する。」
カイト「わかりました。いつ出発ですか?」
ギルドマスター「明日だ。他には同じC級[閃光の流星][女神の使徒][無敵艦隊]S級のライボルトが護衛に就く。試験官としてA級のデンマルクがいるから帰りに挨拶していけ。」
…
俺達は帰りにデンマルクに挨拶して自分の部屋に戻った。
翌朝は自主練し武器屋から武器を受領して集合場所へ向かう。
リンの武器は武器屋のおじさん達も見た事がないらしく任務が終わったら暫く預けてくれと頼まれた。
集合場所にはすでにみんな集合していた。
デンマルク「集まったな!今回試験官を務めるデンマルクだ。B級になるには盗賊を1人当たり1人以上殺害するか拘束する事。それ以外に他のパーティーとの連携や人格を審査させていただく。魔物が出た場合はみんなで決めて行動してくれ。それと、試験とは言っても怪我や死ぬ事もある。私は基本的に手は出さないからそのつもりで。」
「オレはS級ライボルトだ。護衛に就く。が、オレも基本ノータッチだ。オレが助けるのはオレの好みの女性だけだ。ヤロウ共は勝手に死ね!」
(なんか性格に問題ありそうだ…関わらないようにしよう)
「アリス!関わるなよ!アイツ面倒そうだから!」
リュートはアリスに注意する。
「それでは出発しよう。初めは[閃光の流星]がリーダーとなって行動してくれ!」
こうして俺達は[閃光の流星]ターコイズの指示で行動する。
アジトまでの道中
(前方にウルフの群!左右を挟まれるな…)
…
…
(オイオイ!気付いてないのか?)
「アリス!リュート!左右にウルフ、アリスは右に配置、リュートは左、リンは俺の後方でサポートにまわれ!」
「了解」
俺達が陣形を変えるとターコイズは怒り始めた。
「勝手な行動するな!どうしたんだ!急に!」
リュート「嘘だろ!ウルフに気付いてないのか?」
ターコイズ「どこにいるんだ!見えないぞ!そう言って目立って自分だけ合格しようとかセコい連中だな!」
そんなやりとりをしていると右の方からウルフ8体が攻撃して来た。
突然の攻撃に陣形は崩れ集団はパニック状態となる。
パニックを確認したウルフは左からも攻撃して来た。
カイト「アリス!リュート!ウルフを殲滅するぞ!」
縦横無尽に動くウルフを一体ずつ倒していく。
殲滅が終わった時に周りを確認すると、こちらの被害は幸いにも死者0怪我人4名だった。
回復できる人はいないらしく怪我人を治してあげた。
デンマルク「今のはラークの行動が正しい。閃光の流星というぐらいだから期待はしたが、まぁ、敵を検知できない時点で全滅もありえた。ここからは[女神の使徒]がリーダーをやれ!」
「えっ!ムリ〜 で‥き‥ない〜」
ライボルト「お嬢さん、代わりに私がやりましょう!」
デンマルク「ライボルトさん!それでは試験になりません!」
ライボルト「美しき女性に傷をつけるわけにはいきません!」
デンマルク「はぁ…[無敵艦隊]がリーダーをやれ!」
「[LARK]が適任ではないですか?」
デンマルク「ムッ!お前達は試験だと思ってるのか?」
「パーティー同士の連携でしょ!カイト君は指揮が上手いらしいじゃないか?指揮を受けて見たいんだよ。」
デンマルク「おぃ!カイト!ここからお前達がリーダーだ。」
カイト「わかりました。それでは前方を俺達が行く。2列目の左側に[無敵艦隊]、右側に[閃光の流星]、最後尾に[女神の使徒]ライボルトさんは女神の護衛をお願いします。デンマルクさんはほっといていいですよね?」
デンマルク「あぁ気にするな!」
しばらく行くとアジトの入り口らしき所に到着した。見張りが2人、巡回で見張りをしているのが3組、内部は確認できない。
カイト「みんなはここで待機!俺達で内部を偵察して来る。動いて見つかったら台無しだ。いいな!」
ターコイズ「おぃ!待てよ!また手柄を持ってこうってことか?」
(まだ懲りてないのか?…面倒くさいな)
カイト「じゃお前達で調べてくるか?ウルフの接近にも気づかなかったお前達が!どうだ?」
ターコイズ「いや…でも…」
カイト「調べ終わって、戦闘にでもなればいやでも活躍してもらう。その時にしっかりアピールしろ!」
ターコイズ「チッ、わかった」
少し離れたところで
カイト「今回の偵察はカー子にしてもらう。いいな?出入口、見張りの場所、巡察経路、内部の配置、敵の数、装備、あらゆる事を調べてこい。」
カー子「造作もない。」
…
カイト「敵の数は58人、みんな剣やナイフを持っている。出入口2箇所で見張りはここから見える場所の他に裏手のここ、巡察は2時間に1回、3組が廻ってる。見張りの交代は1時間毎、異常があった場合はあそこにある鐘を鳴らすらしい。中には1番奥に牢屋があってそこに子供と女性全部で42人が捕らえられている。」
「この短時間でそこまで…」
カイト「これから作戦を説明する。閃光の流星は1番手柄が欲しいだろ!正面からの攻撃をしてもらう。1番危険だが1番手柄がもらえるぞ!無敵艦隊は敵の死角になるこの場所に潜入して巡察が来たら音を立てずに始末しろ!女神は裏手の見張りを始末したらその場所を確保、逃げて来る敵を殲滅してくれ。俺達は巡察経路のこの場所から内部に潜入して少しずつ倒していく。今回の作戦は時間が重要だ。
初めに無敵艦隊が潜入
異変に気付いて騒ぎ始めたら閃光の流星が派手に攻撃してくれ。
戦況が悪くなったら裏手から逃げる奴らが出て来るから女神はそれを叩いてくれ。
何か質問は?」
…
こうしてみんなは配置につく。
俺達は静かに中に潜入した。
一つの部屋に飲んだくれた野郎が5人
指で誰が誰を倒すか指示して行動に移る。
一斉に動いて音も立てずに倒す。
通路を通って来た2人を倒しすぐに次の部屋へ
表の鐘が鳴り騒がしくなる。
部屋で準備しているヤツを5人倒した時、異変に気付いた奴らが入ってきた。アリスの蜻蛉切では狭い場所での戦闘は不利だ。しかし、リュートの兼近は関係ない。目にも止まらぬ速さで薙ぎ倒していく。
一際大きな部屋に着く。
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