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アリスとリュート


カイトが治癒魔法を始めた頃


アリス「さて、リュート!狩りに出かけるぞ!私らに出来ることと言えば魔物を狩り素材を売る事だ!」


リュート「あぁ!自分の武器分は自分で稼がんとな!北の森にベアーの目撃情報があった。行くか?」


アリス「ジャイアントベアーでもいねぇかなぁ?」


リュート「ジャイアントベアーが出たら俺が仕留める!」


アリス「早い者勝ちだ!」


戦闘狂な二人は北の森へ向かった。


アリス「リュート!セックスって気持ちいいのか?」


リュート「なんだ?突然、興味深々ってか?」


アリス「あぁ、興味がある。あのアジトでリンはいつも犯されていた。その顔は気持ち良さそうには見えんかった。希望を捨て、生きることが辛そうな顔をしていた。」


リュート「あぁ、俺も何回か見た事がある。あの頃は辛かったな!」


アリス「そうだ。我々は奴隷に売り飛ばされる予定だった。傷物にはしないと思っていたが、何人かは道具のように扱われていた。幸いにも私は犯される寸前で助けてもらえたから良かったが。」


リュート「リンの闇はどれほどかはわからんが、俺達は家族だ。カイトも明るく振る舞っているが、あの頃の拷問はカイトが一番酷かった。でもよ、そんな事あったか?って思うぐらいカイトはケロってしてる。アイツは強いよな」


アリス「家族か⁉︎私達の家族は私達だけだもんな。帰ったらセックスを教えてくれ。こんな事頼めるのは家族だけだ」


リュート「あぁ、いいぜ。カイトも誘うか?」


アリス「そのうちな。…あのジャイアントベアーは私がもらう!」


リュート「えっ、どこ?」


北の森に話をしながら歩いていると、アリスの捜索範囲内に現れた魔物

ジャイアントベアーは体長が3メートルほどの大きな熊の魔物

主な攻撃方法は噛みつき(これは強靭な顎の力で鉄の鎧でも噛みちぎってしまう)、引っ掻き(これは強靭な爪で切り裂き、風属性の魔素を纏わせるタイプ)

通常ベアーは体長が1.5から2メートル程で、噛みつきと引っ掻きぐらいしかしないが、ジャイアントベアーになるとウィンドブレードという風の刃を飛ばす魔法を使う。そのため討伐ランクはC以上


リュートよりアリスの方が捜索範囲は広い。先に範囲内に入ったジャイアントベアーに猛ダッシュするアリスに初動が遅れたリュートはその闘いを眺めるしかなかった。


アリスはロングソードに火を纏わせ、首筋に振り下ろす。

ジャイアントベアーは身体を反転させて攻撃をかわす。かわしながらアリスの脚を爪で切り裂こうとする。

アリスの脚は切断される事はなかったが爪痕から血が噴き出る。

脚に魔素を集中的に循環させ、止血する。


アリス「強えなぁ!燃えてきた!」


ジャイアントベアーとの闘いは激しく、森の木々はあちこちで葉を揺らしながら倒れていく。

ウィンドブレードをかわしながらジャイアントベアーとの距離を詰める。


アリス「オラァ!」


チャンスとばかりに一瞬の隙をついてジャイアントベアーの首筋に剣が到達


パキン!


渾身の一撃に剣の耐久度が耐えられなかった。アリスの手元には刀身部分が真っ二つに折れた使い物にならないロングソード


リュート「俺のを使うか?それとも交代か?…いや、代われ!」


アリス「武器がなくても素手で倒してやるよ!」


アリスは引っ掻きにきた腕に打撃を与える。すると、振り下ろされた腕が逆の方向に曲がる。


アリス「オラァ!ラ、ラ!」


間髪入れずにジャイアントベアーの腹部を連打するとジャイアントベアーは後方に吹き飛ばされる。

ジャイアントベアーの口からは涎とともに血を吐き出す。

ダメージがある事を確認したアリスはジャイアントベアーとの距離を詰め、脚に強烈な蹴りを加える。

ジャイアントベアーはアリスの腕に噛みつき、引き千切ろうとするがその頭部にアリスは強烈な頭突きを与える。


リュート「ハンパねぇ!すごい闘いだ」


アリスやリュートはランクD、対してジャイアントベアーは討伐ランクC

初めはアリスが押していたが、徐々にその攻勢はジャイアントベアーに傾いていく。


アリス「はぁ、はぁ、ハァ…強えなぁ、まだ倒せない。」


リュート「休んでろ!俺がやる!」


体力が尽きかけたアリスを後方に下がらせ、リュートは風を纏った剣でジャイアントベアーの機動力から奪っていく。

しかしジャイアントベアーの防御力は高い。ジャイアントベアーの強い所は闘いを学ぶところだ。

リュートの振り払われた剣に握り手部分を噛みつき、攻撃力を奪う。

リュートの手は噛み砕かれ使い物にならなくなる。


リュート「マジか?ちょーいてぇ!骨がイカれたぞ」


噛み砕かれた手に魔素を集中循環させ、無理矢理骨を繋ぎ合わせる。


ジャイアントベアーはアリスがやった攻撃をリュートにし始める。

引っ掻きをフェイントにリュートの脚に強烈な蹴りを加える。

意表を突かれたリュートは反応が一瞬遅れ、脚があらぬ方向に向き、5メートルほど吹き飛ばされる。


お互い満身創痍なはずだが、ジャイアントベアーの動きが衰える事はない。


少し休んだアリスはジャイアントベアーに殴りかかり、ゼロ距離で打ち合った結果、ジャイアントベアーの眼から光が消えていきアリスに覆い被さるように倒れた。


アリス「やったぞ!クソ野郎…」


脚を引きずり駆けつけたリュートはアリスを助け出した。


リュート「こいつ、強かったな!」

アリス「いや、私たちが弱い…」


ギルドに戻ったアリスとリュートはアーリやアレックスにこってり絞られた。

だが、2人でジャイアントベアーを仕留めたのも事実

金銭的に大分稼ぐ事ができた。

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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