治癒魔法の練習
カイトはほぼ毎日ギルドで冒険者の治療をした。
そのほとんどは顔見知りだ。
5年前に右手を失って冒険者を引退したデルクはカイトの治療にいつも付き合っていた。
…
(体内に魔素を侵入させると弾かれてしまう。相手の魔素に溶け込むイメージでっ… … ん?… そっか⁉︎相手の魔素を受け入れてみるか⁉︎… …)
カイトはデルクの無くなった右手に両手を添え、自分の魔素を流し込むが、思うように流れていかない。そこでカイトはデルクの魔素を取り込み、自分の魔素をデルクの魔素と同じ性質にしていく。
(こっちに入れてから、俺のと混ぜる… …それから…おっ⁉︎…腕までいったかな⁉︎)
デルクの魔素と同じ性質にした魔素を右手に流し込むとすんなり流れていく。
試行錯誤しながらやってみる。
(おっ⁉︎…指までは無理…か…)
手の形が何となく出来た。
指までは再生していないが時間の問題
大量の魔素が体内から抜けて行き、手の元を再生するだけで魔素切れが起きた。
カイト「デルクさん!今日はここまで!また明日お願いします」
デルク「いつもありがとう!手が再生することは諦めてたが、希望が出てきたよ」
カイト「お礼を言うのはこっちだよ。治癒魔法の練習に付き合ってもらって、尚且つお金まで。」
デルク「ウィンウィンの関係ってやつだな」
…
魔素切れが起きたカイトは宿屋の隣にある建物へ向かった。
宿屋が長期滞在者用に下宿を併設しているのだ。
幼い頃から知っているカイトの為に一部屋を貸してくれている。もちろん、他の3人もそれぞれ一部屋
風呂は一階に男女毎に大浴場とシャワールーム
トイレは各階に設置されている。
賃貸料は一月40000ウェイだがカイト達は1000ウェイ
ほぼほぼ無料だ。
カイトの部屋はキングサイズのベッドにL字型に設置したソファ
その前には透明なガラスの天板に脚部が動物の装飾が施された白い色のテーブル
入り口の左側には服を掛けれるラックが置かれている。
リュートやアリス、リンはよくカイトの部屋に遊びに来る。そこで色々な情報交換と下世話な話で盛り上がっている。
カイトはベッドにダイブするとすぐに夢の世界へ旅立った。
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