天使の華と漆黒の弾丸
次に向かったのは綺麗なお姉さん達だ。
子供ながらにドキドキする。
「僕はリュート!綺麗なお姉さん達に挨拶をしに来ました。助けてくれてありがとうございます!」
さすが将来イケメンになる男は違う。
「僕はカイトです。助けて…くれて…あ…ありがとう…」
「ちょっと!凄く可愛いんですけど!」
「きゃー!かわいいー」
「アンタら落ち着きな!丁寧な挨拶ありがとう!私は[天使の華]のリーダーをやってるアーリだ。魔剣を使う。よろしく!」
「あたいはジェイミー!回復士をしてます。よろぴくね!リュート君だっけ?いつでも癒してあげるよ!」
「ユキは魔術師なの!魔法が得意なの!ユキの好みはカイトなの〜」
「まだ子供ですよ。誘惑しないでください。」
シスターが割って入った。
「ハハッ…スマン!スマン!コイツらは可愛い物には目がなくてな!それより礼はいらない。私達はB級昇格の試験の為にやっただけだ。だが、本当に運が良かったな!他国へ売られていたら手遅れだった。」
「綺麗なお姉さんは心も綺麗だ!」
「ねぇ…リュート!何か欲しいものある⁉︎何でも買ったげるわよ!私でもいいし」
(どっちが誘惑してるかわからないが、とにかくついていけない)
「カイト〜顔が真っ赤なの〜ウブなの〜」
どうやら赤面していたようだ。
…
「とにかくこの子達を助けていただきありがとうございました。…次に行くわよ!」
シスターは2人を次の冒険者達の所へ連れて行った。
「助けてくれてありがとう」
「お礼には及びません!当然の事をしたまでです。紹介がまだでしたね。私共は[漆黒の弾丸]です。リーダーは私[ロー]が務めさせていただいております。右から[ダンク][ジャンク][パンサー][ミサ]の5人のチームです。パンサーは私の妻です。ミサの恋人がジャンクですが、この前まではダンクと付き合っておりました。まぁ…3人で付き合っている様なものですよ…フォッ フォッ フォッ」
「「よろしくね!!」」
「僕はリュート!よろしく」
「僕はカイトです。よろしくお願いします」
3組のパーティーはB級昇格のために盗賊討伐試験に臨んだらしい。結果は合格
(B級か。凄く強そうだ。)
挨拶の終わった3人は教会に戻った。
「神父様!ただいま帰りました。」
「無事に戻りましたか?それであの子たちの様子はどうでしたか?」
「冒険者達は荒くれ者と聞いていましたが、あの子たちにとても優しくしてくれました。あの子たちも心を開いていた様です。」
「そうですか。それは良かったです。明日はもう2人お願いします。」
「また印持ちがいたのですか?」
「えぇ…全部で4人でしたね…あの子達には過酷な運命が待っている様な気がします。今のうちに生きて行けるだけの強さが必要ですね。」
「神父様!それとカイト君はオースティン家の子だそうです。」
「何と!…これも運命なのですか?神は何という試練を御与えになさるのか?」
「冒険者の人達は身分を隠す様におっしゃってました。」
「それが良いと思います。私達もこの事は他言無用ですよ!それと印持ちの証になる痣を早めに隠す事も必要です。カイト君とリュート君は特に」
この出会いが今後の人生に大きく影響する事は子供達には知る由もない…
歯車は少しずつ動き出す…




