反乱の準備
シゲリヨに集まった冒険者は調査に参加した18組中10組の48名
騎士団を解雇されたマルクス団長以下98万人
志願冒険者90人
かなり多くの人数が集まった。
戦闘能力や魔法能力が高い者の戦闘集団を5万人ずつ10組編成
それぞれの長はマルクスに任命させた。
反乱軍の拠点まで潜伏しながら移動させる。
残りの人員にはイーデザインからの武器輸送やシゲリヨからの物資輸送を担任させる。
(カイト)
「騎士団が冒険者になってセントラルに送り込むって国王も大胆だな。」
(リュート)
「さすがのカイトも読めなかったのか?でもよ、騎士団が解散って国の防衛やグレートウォールの守備は大丈夫なのか?」
(リン)
「大丈夫だと思う。グリーン王国とプリランス帝国とは良好な関係を築いているらしいし。そういえば、あの王妃って死んだんだって」
(カイト)
「あぁ、聞いた。ドロンス達は姿を消したらしいし、今のプリランス帝国の皇帝はガイアを恐れてグレートウェイに擦り寄ってるらしいしな!」
(アリス)
「こんな時にドロンス達が冒険者として現れるって展開が良いけどな!」
(リュート)
「そんなうまい話はねぇだろ!現実はいつも理想を裏切るって相場だからな」
(リン)
「どこに居るのか調べる?」
(カイト)
「いいよ、そんな事にアントを使うな!縁があればまた会えるし、縁がなければもう会えない。それより、反乱軍の拠点まで急ごう。セントラルの軍勢相手にどこまで出来るか、反乱軍の魔物達がどんな奴らか早く見てみたいからな。」
(アリス・リン)
「サーシャに会いたいだけだろう⁉︎」
カイト達はシロとマグに乗り、急いで拠点まで移動した。
(フィブィ)
「侵入者だ。総員配置につけ!」
(サーシャ)
「待って!この気配はカイト達だわ」
(ライ)
「ワレが迎えに行こう!余計な戦闘はこの地を教えるのと一緒。」
(フィブィ)
「グリフォン型キメラを連れてけ!」
(カイト)
「ライの他に、アレは噂のキメラか?」
(カー子)
「グリフィンに似ておる。が、強さは桁違いだのぅ!」
(リュート・アリス)
「強いな!闘ってみたい!」
(カイト)
「ダメだぞ!余計な戦闘は拠点の位置を教える事になる。アソコを総攻撃されたら負けるぞ!」
(ライ)
「カイトよ。元気そうで何よりだ。案内する。ついて来い」
カイト達は反乱軍の拠点に到着する。
(フィブィ)
「兄様!生きていたのね!」
(カイト)
「フィブィ!覚えていたのか?生きて会えるとは思わなかった」
(フィブィ)
「私はもう変わってしまった。こんな姿に…」
(カイト)
「フィブィ、俺も変わったぞ!強くなった。お前も強くなったな。」
(リン)
「人はみんな変化していく。それを成長だと思えば良い。カイトは家族、フィブィも家族だよ」
(フィブィ)
「ありがとう。私にも家族ができた。キメラって言われてるけど、みんな良い子だよ。私の為になんでもしてくれる。でも怪我が多くて心配なの」
紹介してくれたキメラは様々な姿をしている。ウルフ型やベアー型、タイガー型やドラゴン型など様々だ。
キメラは様々な魔物を合成して作った合成獣だ。その強さは足算ではなく乗算だ。そしてキメラ社会の中でも上下はあるらしく、やはりドラゴン型が最上位だという。
フィブィは通常の魔物もキメラ達も意思疎通ができる為、支配ではなく協力を得る事ができるそうだ。そしてフィブィと契約した者は強さが跳ね上がるらしい。
そんな強さを持つキメラ達を従えても首都攻略は難しい。
カオス側の勢力は命令に忠実な魔族を筆頭に隷属化したキメラもいる。そこに精強な騎士団と冒険者達だ。そして首都を囲む険しい山と周辺を流れる広大な河に首都を守る高い城壁に阻まれる。
ヤンバルは戦闘に特化した魔族
リュートやアリスは魔族の強さを図るため、連日模擬戦をしていた。
リュートやアリスを持ってしても勝つ事はできない。そもそも傷すらつける事ができない。
(ヤンバル)
「技術は素晴らしい。動きも悪くない。やはり魔族のスペックは人の20倍と言われたが、本当のようだ。」
(アリス)
「ハァ、ハァ、ハァ、私がこんなにも無力だとは…」
(カイト)
「次は俺にもお手合せ願います。」
(ヤンバル)
「武器は使わないのか?」
(カイト)
「ちょっと試したい事があってな。」
ヤンバルとカイトは互いに間合いを測りつつ、対峙する。
(リン)
「なるほど、その発想はなかったな…」
(サーシャ)
「何をしようとしてるのかしら?」
ヤンバルが先に動く。
一瞬で間合いを詰め、強力な拳がカイトの左脇腹に食い込む。対してカイトは身体に入るダメージをそのまま右の拳に流し、更に自分の魔素を加えて倍に膨れ上がるダメージをヤンバルの顔面に叩き込む。
モロに顔面に拳をもらったヤンバルは視界から消えるほど後方に吹き飛ばされた。
しばらく経った頃ヤンバルはゆっくりと現れた。
(ヤンバル)
「自分の攻撃が倍になって返ってくるなんて、普通はできないぞ。だが、ダメージはそれほどない。」
(カイト)
「普通ならこれで頭が吹き飛ぶんだけどな。さすが魔族だ!でも、やっぱり人だよな!」
(ヤンバル)
「?」
カイトは普通にヤンバルに攻撃する。ストレート、フック、回し蹴りなど。
ヤンバルは避ける事ができなく、全ての攻撃をもらってしまう。
(ヤンバル)
「くっ!どうゆう事だ⁉︎」
(カイト)
「これ以上やると死んでしまうからな。種明かしだ。これはリンがよくやる攻撃を応用した攻撃だよ。」
(リン)
「でも、そこまで魔素を薄く流す事はカイトしかできないんじゃない?」
(カイト)
「魔族といっても人をベースにしてるからな。体内では魔素が循環してる。その流れを妨害してるんだ。こちらの好きな時に好きなように!試してみるか…」
(ヤンバル)
「なっ⁉︎か、身体が…」
ヤンバルは突然胸を抑えて倒れ込む。
(カイト)
「ヤンバルの心臓を停止させた。後は、手足を動かす信号も停めた。一瞬だけどな。もうたてるだろ⁉︎」
(ヤンバル)
「魔族は最強だと思ったが、こんな攻撃があったのか…」
(カイト)
「魔族の防御力は高い。武器で攻撃しても肌を斬ることすら叶わないが、この魔素妨害してからなら首を飛ばす事もできる。再生妨害もかければ二度と首は繋がらない。」
(ヤンバル)
「魔族の弱点だな。」
(カイト)
「魔族の魔素を吸い取る事もできるけど、これは俺ぐらいしか使えないかもな。後はアリスとリュートぐらいの戦闘能力があれば倒せると思う。リンとサーシャは魔法よりだから、魔法防御力を妨害するとか、できるようになれば戦闘の幅は拡がる。」
こうして魔族対策が取られ、ラークスメンバーは研鑽を重ねる。
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