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調査開始


シゲリヨに拠点を構え、冒険者達の宿を手配する。

この街には温泉があり、全員温泉宿に泊まる事にした。

調査活動は基本的に自由行動とした。

マセキトは頑なに反対していたが、無視だ。

手柄が欲しい者は我先にとセントラルに潜入していった。

(カイト)

「さて、俺達はコレからサーシャのお兄さんに会いに行く。ここからだとセントラルを突っ切ってガイア帝国側まで行くルートが最短だ。」

(リュート)

「調査はどうすんだ?」

(リン)

「調査は私のアントを使う。すでに五万の数を放っている。」

(カイト)

「そうゆう事だ。セントラルの実験は予想より厄介な気がするからな!謎を解くにはヤンバルの協力が必要だと思う。俺の妹もヤンバルが知っているかも知らん」

(サーシャ)

「兄は協力してくれるかしら?」

(アリス)

「大丈夫だろ⁉︎家族は不思議な絆で繋がっている。」

(リン)

「行くなら早い方がいい。ムハンド聖教国とガイア帝国はセントラルに攻め込むつもりよ。行動開始まで少なくとも1ヶ月程、それぞれの国で軍団派遣の準備が始まっている」

(アリス)

「何故戦争する必要がある?」

(カイト)

「おそらく、ムハンドとガイアはセントラルと繋がってたんだろ。各国が調査に乗りだせばその情報が漏れ、国際的な立場が危うくなる。だから難癖つけて攻め込み、隠蔽工作しようとしてるんじゃないかなぁ。」

(ライ)

「自分達の都合で人体実験したり、戦争したり、種族内で争うとは…カイト達のように調和に走る者、ガイアのように争いに走る者、自己の欲求のみ追求する者など…人は種族で括れないのぅ⁉︎」

(カイト)

「まぁ、人とはそんなもんだろ。とにかくガイア国境の森まで行こう。キャラとバンはシゲリヨに残置、モスは馬車を抱えて飛行して行けるか?」

(モス)

「大丈夫!余裕だよ!」


シゲリヨの郊外まで移動し、全員馬車に乗り込み、モスは馬車を抱えてヤンバルに会いに行く。


およそ3時間程で国境の森が見える。

(サーシャ)

「この森にいるという事はおそらく両親のお墓の近くにいると思うわ。」

(カイト)

「わかった。そこまでの道案内を頼むよ。」

(サーシャ)

「セントラル側からだとわからないから、森を越えてガイア側に降りて」

(モス)

「わかったよ。でも、森の上は行きたくない。とても嫌な感じがする。迂回してからでいい⁉︎」

(カイト)

「ホントだな。森全体に魔法がかかってる。解析できるか⁉︎カー子⁉︎」

(カー子)

「珍しい結界じゃな!あらゆる者の侵入を防ぐための結界。触れれば感知もされる。」

(カイト)

「モス⁉︎迂回して行こう。人目を避けていこうな!」

(モス)

「わかったよ!」

こうしてモスは森を迂回してガイア側の少し開けた場所に降りる。

そこからはサーシャの案内で森に入っていく。

森に入って1時間ほど進むと森の木々の間にポッカリと穴が空いた様に小さな草原があり、その中央に二つの石碑が建っていた。

カイトは石碑の前に片膝をつき、サーシャの両親に挨拶をした。

(ヤンバル)

「ホントに約束を守る男だな。みなさん、ようこそ我が森へ。ヤンバル・タラ・ペテルギウスだ。こちらは我が妻モナリザだ。ここではなんだから我が家で話をしよう。魔族の事、研究所の事、そして今セントラルで何が起きているかをな。」


ラークスはヤンバルの家というよりは地下に掘られたただの大きな穴に入る。

穴の中は一応部屋らしくはなっているが、快適な生活はできなそうである。


(カイト)

「ここで生活してるのか?快適そうには見えないが…」

(モナリザ)

「ホントはもっとキレイにしたかったけど、私達不器用だから。最低限の生活ができるから贅沢は言えないわ」

(サーシャ)

「少しいじっていいかしら⁉︎カイトならもう少し部屋らしくはできると思うけど」

(モナリザ)

「えっ、そうなの⁉︎できるならやって欲しいわ」


モナリザの要望で穴を整形していく。

壁は石を積み上げ、床も石を敷き詰める。すべて土魔法が可能にする。

草魔法でテーブルや壁を補強していき、水魔法で生活用水を確保。

ベッドやソファは木製にした。

壁に吊り下げ式の炎をつけ、空気の循環する機械もつけた。

(モナリザ)

「凄く素敵!最高だわ。」

(カイト)

「喜んでもらえて良かった。紹介がまだだった。俺とサーシャは会ってるからいいとして、アリス、リュート、リン、カー子、シロ、マグ、ライだ。この小さい子はモスだ。」

従獣達は変身できないモス以外は人に変身している。

(ヤンバル)

「ありがとう。さてと、何から聞きたい?」

(カイト)

「まずは、フィブィって子を知ってるか?」

(モナリザ)

「その子なら私が知ってるわ。」

(カイト)

「今何処に居るかわかるか?」

(モナリザ)

「居場所は残念ながらわからないわ。だけど、彼女の事だからおそらく反乱軍を率いていると思うわ。」

(カイト)

「反乱軍?」

(ヤンバル)

「順番に話そう。研究所の事は知ってるな。いろいろな研究の結果産み出されたのが我らのような魔族だ。フィブィは初めに魔族の適性が認められた女の子だ。その実験は地獄だよ。想像よりもな!魔族誕生にマッドという研究者は大喜びだったよ。そして男性の魔族誕生を目指して産み出されたのが私だ。フィブィは魔物の眷属化と魔物を生み出す能力に特化したタイプ。戦闘能力は高くない。対して私は戦闘能力に特化したタイプ。男女の魔族が誕生したら次はわかるな?」

(アリス)

「鬼畜な実験だな⁉︎」

(ヤンバル)

「そうだ。モナリザは身体のあらゆる所をいじられ魔族となった。多くの魔族は一つの部屋で気が狂うほどセックスをさせられたよ。モナリザとはその部屋で出会った。妊娠第1号はモナリザだったよ。しかも妊娠期間は2週間、すぐに出産した。俺達の子だ。だがマッドは我らの子を実験に使った。そんな鬼畜な実験生活だったよ。」

(モナリザ)

「誰の子かわからないのに、ヤンバルは自分の子だと言ってくれたわ。子供を取り上げられた時に反乱したのもヤンバルだった。でも遅かった。研究室に行った時にはすでに切り刻まれ、瓶の中の我が子と目があったわ。」

(ヤンバル)

「多くの女性魔族はその後どんどん妊娠して、出産しては実験されるという日々が続いた。そんな時、マッドは自ら魔族になり、フィブィの能力とオレの能力を手に入れた。オレはガイアに売られ、フィブィはムハンドに売られる予定だった。わかるか?俺達は商品なんだよ。」

(カイト)

「人の道を外れ過ぎてる。」

(リュート)

「ムカつく話だ。」

(ヤンバル)

「事件が起きたのはその頃だ。研究所にいた者達がどんどん逃げていく。気が付けばいないって感じだ。マッドが気付いた時にはすでに多くの者が逃げた後だった。残っていたのは魔族が多かったかな。キメラと呼ばれる魔物も多くは残っていた。そして、フィブィはキメラや新種の魔物達を従え研究所を襲った。オレがモナリザを救出に行って、帰りに研究所に行った時には廃墟と化していたよ。おそらく、フィブィは魔物や他の魔族達でセントラルの王都を襲撃に行ったんだと思う。」

(モナリザ)

「魔物の通った跡から推測するとおそらくそうだと思う。」

(ヤンバル)

「オレはモナリザと逃げたが、ムハンドやガイアに売られた魔族は他にもいると思う。オレのせいで、命令を守るように魔法をかけられて売られたと予想している。」

(モナリザ)

「フィブィの話だったわね。彼女はとても仲間想いで、多くの魔族や魔物は彼女に従っているわ。強制ではなく、自ら忠誠を誓っている感じね。中でもキメラは彼女の為なら平気で命を投げ出すわ。まぁ、彼女はそれを許さないけど。」

(ヤンバル)

「セントラルの支配者カオスもマッドによって最強の魔族に生まれ変わった。セントラルは今支配者カオス達と反乱軍との内戦に突入しているはずだ。」

(カイト)

「勢力はどうなってる?」

(ヤンバル)

「支配者側は200万だろう。対して反乱軍は5万がいい所。だが、キメラや魔物も入れれば100万程かなぁ。詳しくはわからない。俺達の他にも魔族で逃げ出した者達がいる。そのほとんどの者に反乱軍への加入の打診が来てる。俺達も支配者側が気に入らないから、反乱軍に加わるつもりだ。」

(モナリザ)

「貴方達も一緒に行きましょう?」

(リン)

「納得がいったわ。つまりはセントラル内で内戦が勃発、ムハンドとガイアに救援要請して、一気に反乱軍を抹殺する気ね。その見返りが魔族の提供ってところかしら⁉︎どうする?」

(カイト)

「状況が理解できた。反乱軍に加わるのはもう少し準備が必要だ。リンはムハンドとガイアの内部調査をしてくれ。勢力はもちろんだが、指揮官クラスの情報が欲しい。セントラルは引き続きの調査だ。」

(リン)

「了解!」

(カイト)

「サーシャはライと一緒にヤンバル達に同行して反乱軍の拠点まで行ってからシゲリヨに戻って来て。短い時間だが兄妹で過ごせよ。俺達は先にシゲリヨに戻る。反乱軍と行動を共にするならそれはそれで構わない。その時は教えてくれ」


セントラルの情報を手に入れて俺達はシゲリヨに戻り、ほとんどの情報はマセキトに渡した。


グレートウェイ王国としてどう動くか、セントラルをどのようにするのか。


調査に行ってる冒険者達もシゲリヨに引き上げ、暫くの待機となった。

そんな中、国王はカイトのみ王都に戻るようにお達しがあった。

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