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セントラルの異変


セントラル中立国を統治している大貴族のカオスは飼っている犬に生きたまま人を食わせ、その絶望に満ちた顔を見るのか何よりの楽しみだと公言するヤバい奴だ。

カオスは10数年前からグレートウェイ王国をはじめ、各国からの奴隷を手に入れ、人体実験を繰り返していた。

腕を切断し、そこへ動物や魔物の手脚を繋いだり、魔物の首を切り落としそこに人の頭をつけたりとかなりのイカれようだった。実験はことごとく失敗し、その腹いせに人を犬に喰わせていた。

ある日、一人の少女の腕にオーガの腕をつける事に成功した。

またある日、一人の少年の血を抜き、そこにウサッピーの血を流し込み、同化させる事にも成功した。

それからも多くの人に対し魔物の手脚や顔、血などで同化させる実験を繰り返した。

オーガの腕をつけられた少女は、12歳になる頃にはオーガのような怪力となった。それだけではなく、身体能力がオーガのそれだった。

ウサッピーと同化した少年は、遠くまで物音を聞くことができたり跳躍力が人ではなくなっていた。

1番の成果は魔物と同化した同士の子供は魔物が混ざった状態で生まれてくる事だった。

カオスは喜び更なる非道に走り、強き魔物同士の混血を誕生させようとしていた。

カオスの元で日々研究を続ける研究者のマッドは魔物を生み出しては互いに戦わせ強い者のみを生かし、敗れた魔物は次の研究の為に切り刻まれパーツとして保管された。長い年月をかけた研究は遂に一つの完成を迎える。

少女の姿ではあるが、背中にはグリフォンの羽が生え、両腕はオーガ、脚はタイガー、尻尾が生え、頭部にはツノが2本の化け物の様な魔物を生み出した。マッドは更に少年の姿の魔物も創り出した。女の子はイブと名付けられ、男の子はアダムと名付けられた。

闘技場ではアダムもイブも高い戦闘能力を見せつけたが、幼さからか知能が低くコントロールが難しい状態だった。


カオスは世界最強の魔物誕生に大喜びだったが、いうことを聞かないところが気に入らなかった。マッドに命じ、何でもいう事を聞く最強魔物を作る様指示した。

マッドは試行錯誤を続け、命令に忠実な最強の魔物が誕生した。

魔物はキメラと呼ばれ、戦闘技術を叩き込み、ある日アダムと戦わせた。

アダムの攻撃はキメラの皮膚を斬る事はできず、持っていた剣は真っ二つに折れた。アダムの腕はオーガと同じ強度があるため、その拳を叩き込む。キメラは怯む様子もなく、その強靭な口でアダムに喰らいつく。アダムの腕は引きちぎれ、オーガの腕でも守りきれなかった。キメラの尻尾で胸部を貫かれ、アダムは敗北した。

マッドはキメラの量産を決め、アダムとイブを廃棄するよう兵士に伝えた。

アダムとイブを我が子の様に接していたマッドの部下マリアはアダムを応急的に手当し、研究施設から逃げる様に手配した。また、マッドの部下であるノスタルはキメラの量産の責任者だった。キメラに排卵機能をつけ、孵化から1週間で大人になる様に成長速度を上げた。この量産型には命令を聞く様に脳内を調整する事は忘れていた。また、量産型は、地を這う物や毒を撒き散らす魔物なども創り出した。

この国の王であるカオスは最終段階として不老不死の研究をマッドに命じた。


カイトの妹であるラウラとフィブィはプリランス帝国に売られ、それからセントラル中立国に売られてきた。

ラウラは様々な研究の実験台にされ、拷問よりも辛い拷問を受け続けた。最後には龍種と融合し、龍と同じ程度の防御力と攻撃力、生命力を手に入れた。

一方フィブィは様々なキメラと融合する実験台にされ、その結果、頭からは2本の角が生え、瞳は真紅に染まり、肌は漆黒となった。体内魔素量はどのキメラよりも多く、あらゆる魔物を従える事ができるようになった。フィブィを元に同じ様な種族を作り、彼らを魔族と呼んだ。

マッドは研究の成果として自分自身を魔族に作り変え、この国の王カオスを最強で最恐の魔族の王にする事に成功した。


イーサンがエルフを救出したのはちょうどこの頃であった。

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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