王女⁉︎知らんがな
カイトは7日ほどでイーデザインの街に到着した。
オーエンは商人として鼻が効く。
広場の配置や商品の運搬など稼ぎ方を思案していた。
ナンカイ、マサル、トレックなどの馴染みとメラニーやルーイ、オツカなどの初顔で先生を確保し、団結会となった。
団結会でこれまでの話や王女の話も情報交換した。
カイトはアテンナへの道とアーリーへの道も整備した。
ナンカイの知り合い商人とマルセップの知り合い冒険者でイーデザインとの交流が始まり、アテンナはナヨ王女が商人と護衛を準備した。
ドワーフ達の上達ぶりは目を見張るものがあり、商品はどんどん良質な物になって行く。
セントラルの研究所からの人達もどんどん増えて、イーデザインの街は大都市並みに賑わいを見せた。
カイト達は一度マスキンダ王国の首都ブランドでナタリア達と会う事にした。
王宮の警備兵に伝言を残し、ギルドで飲みながら待つ事にした。
(ナタリア)
「お待たせして申し訳ありません。」
(タリナイ)
「この前の事を許してはいねぇぞ!」
(カイト)
「おい!まだこりてねぇ様だな。王女の失態を話してあげようか?」
(ゴンザレス)
「脅す気か?」
(リュート)
「大きな声を出すな!おい、ナタリアだっけ⁉︎このままだと話し合いにもならんぞ!」
(ナタリア)
「あ、あぁ…申し訳ありません。お前達は口を出すな。」
(カイト)
「秘密にしたい事がいろいろあるんだろ⁉︎だったら立場はこっちが上だ。ソイツらには常に下手にでてもらうからな。」
(ナタリア)
「はい。わかりました。それで、例の件は口外しないと約束していただけませんか?」
(カイト)
「それはすでに約束したはずだ。口外はしない。俺がお前達を許してないのはこの前の事だ。なぁ、タリナイ⁉︎」
(ナタリア)
「タリナイ、謝りなさい。」
(タリナイ)
「すみませんでした。」
(カイト)
「そんなんで許すと思うか?あの時、お前とゴンザレスは俺を殺そうとしたよな⁉︎な!」
(ゴンザレス)
「ぐっ、」
(タリナイ)
「なっ、いや、」
(カイト)
「まぁ、あまり弱い者イジメも性に合わないからな。条件付きで許してやるよ。断るなら断るでいい。お前もこの国の王女なら護衛ぐらいしっかり納得させろ。答えは明日聞かせてくれ。」
(ナタリア)
「わかった。その条件とやらを聞こう」
許す代わりにオーエンの独占販売権を認めさせ、商業者ギルドからの嫌がらせが起きないようにオーエンの後ろ盾になる事を約束させる。他にはオツカとルーイの後ろ盾もついでに。
王宮に戻ったナタリア達は条件について話し合う。
(ナタリア)
「この条件はどう思う?」
(マル)
「これではカイト達のメリットは何もない。それどころか、私達にとってのメリットしかない。」
(タリナイ)
「アイツらは何を企んでる?」
(ナタリア)
「もしかしたら私達はとんだ勘違いをしていたかも知れないわね。勝手に盗賊の一味だとか情報が漏れない様に殺そうとしたり。」
(ゴンザレス)
「何の見返りも求めず、無償で人を助ける人なんているんでしょうか?」
(ナタリア)
「カイト達がそうなのかも。初めから素直にお願いしていたらこんなに拗れなかったかもね。」
(タリナイ)
「しかし、あの態度が気に入らない!」
(ナタリア)
「こちらが高圧的な態度だったからよ。貴方が調べた彼らはどこでも評判が良かったんでしょ!常に人のために、だったかしら。色眼鏡をかけたのは私達よ」
(マル)
「それで、その条件は飲むのでしょう?オーエンの後ろ盾になれば、商業者ギルドの勢力争いが激化しますよ。」
(ナタリア)
「この街の商業はダメだ。一部の権力者にお金が集まり、やりたい放題だ。いずれ崩壊する。王宮が絡めば商業の立て直しも夢ではないな!」
(マル)
「しかし、このタイミングで幸運が転がり込むなんて、」
(ナタリア)
「これでこの街は誰でも自由に商売ができる自由都市になる。改めてカイト達には感謝しないとな…それにしても、この国の最北に職人都市があるとは。よし、その都市までの間に町を建設しよう。全部で20あるらしいからな、勝手にカイト達の名を使うか。」
翌日、ナタリア達はギルドでカイト達に改めて謝罪した。
条件についても了解し、和解が成立した。それから、イーデザインまでの町建設とその町にカイト達の名をつける事を提案した。が、カイト達はこれを拒否!話し合いの結果、20の町はナタリアを含めて王宮の人達の名をつける事になった。
話し合いも終わり、カイト達はイーデザインに戻る。ライに乗れば1時間程で移動できる。くせになりそうだ。
イーデザインの街でマサルとトレックは余す事なく技術を伝授し、国に帰る事になった。
そして、サイクロード皇太子から一度国に帰ってくるよう連絡があった。
カイト達は緊急の要件に一度帰る事にした。従獣達に乗り込み、グレートウェイ王国の首都に向かう。
緊急の要件?
不安を胸に抱き、急いで帰るカイト達だった。
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