王女の失態
(タリナイ)
「ナタリアお嬢様!カイトが現れました。いかが致しますか?」
(ナタリア)
「なに⁉︎すぐに確保して!騎士は使えない。タリナイとゴンザレスで接触して。私も離れて行くわ!」
(マル)
「ナタリア様!危険です。」
(ナタリア)
「大丈夫よ。見つからないように離れて行くわ。それよりタリナイ達の方が心配よ。」
(ゴンザレス)
「心配には及びません。タリナイ、アイツは何処にいる?」
(タリナイ)
「昨日冒険者ギルドに現れたらしい。今日もギルドにいたという情報だ。明日確保する。」
(ナタリア)
「わかったわ。明日朝からギルドの前で張り込むわよ。ギルドに入ったら接触して。」
第1王女は秘密裏に動き出す。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(カイト)
「揃ったか。よし、出発しよう。この馬車は昨日納品したばかりだ。オーエンは乗っていいぞ。タルマヤンとウソッパチは護衛だからな。頼むぞ!」
(タルマヤン)
「あぁ、出発だ。」
ブランドの北の出入り口を出発し、整備した道を進む。
(タルマヤン)
「ホントに良いのか?ウソッパチの武器は三千万したんだろう?」
(カイト)
「大丈夫だよ。言ったろ!先行投資って。それにオーエンならすぐに稼ぐよな。」
(オーエン)
「街の話が本当ならな。大きな借りができた。」
(カイト)
「いろんな出会い!それが冒険の醍醐味だ。」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(タリナイ)
「なに⁉︎今日は来てない?どこに行ったか知らないか?」
(酔っ払い)
「何か、北に行くってウソッパチが言ってたな!」
(タリナイ)
「北⁉︎北に何かあったか?」
(酔っ払い)
「しらねぇよ」
(ゴンザレス)
「もう出発してるかもしれん。急ぐぞ。」
タリナイ達は慌てて北に向かう。
ブランドの北の出入り口から外に出ると、とても整備された道がある。
(タリナイ)
「こんな所に道があったか?それにイーデザインの街?聞いた事がない。」
(ゴンザレス)
「だが、確かにこの道を行ったみたいだ。馬車の跡がある」
(タリナイ)
「お嬢様、これから北に向かいます。お嬢様はお戻りください。」
(ナタリア)
「いやよ、良いからこのまま追うわよ!」
☆☆☆☆☆☆☆
(タルマヤン)
「この馬車ものすごく速いですね。…あそこに家⁉︎が見えますね?」
(カイト)
「あぁ、休憩や宿泊できる場所だ。ちょっと寄ってくか?キャラバン、あそこで休憩だ!」
(キャラバン)
「ぶふん!」
カイト達は簡易的な家で少し休憩する。
カイトは周りに聞こえない程度でモスに話かける。
(カイト)
「モス、今来た道を進む人はわかるか?」
(モス)
「距離にして約40キロぐらい?わかるよ。人数は四人、狩る?」
(カイト)
「ほっといて良い。そうか、この距離はすでに検知の範囲ねぇ。すごいぞ」
休憩した後、出発する。
(カイト)
「まだ昼前だ。少し飛ばすぞ。キャラバン、行けるよな!」
かなりのスピードで移動する。
二つ目の休憩場所は通り過ぎて三つ目まで行くと夜遅くになった。
その頃、ナタリア達は一つ目の休憩場所に到着する。
カイトはこのまま引き離そうかと思ったが、一度話をしておこうと、タルマヤン達を三つ目の家で泊まらせ、その間に一つ目の家に引き返した。
(ナタリア)
「相手は馬車か?差が開くばかりだな」
(タリナイ)
「ブランドを不在にするとまたみんなが心配します。引き返しましょう」
このまま追うか引き返すかを相談していると、突然見知らぬ声で話しかけられる。
(カイト)
「お前達は俺に何か用か?」
(タリナイ)
「お前⁉︎いつのまに、いや、いつからそこに⁉︎」
(ナタリア)
「貴方には助けて頂いたのにお礼もせず、大変失礼しました。率直に言います。盗賊に捕まっていた事を言わないでいただきたい。お金なら出しますから」
(カイト)
「えっ⁉︎わかった。約束する。他には?」
(タリナイ)
「そんな簡単に⁉︎何が狙いだ?」
(カイト)
「あぁ、ごめんな!俺はお前達に興味がない。盗賊から助けたのもたまたまそこに君達がいたから。第1王女とかどうでもいいんだ。」
(ゴンザレス)
「我らの素性も調べたか?タリナイ!コイツは危険だ」
(ナタリア)
「待ちなさい。カイトと言ったかしら。私達に興味がないと?」
(カイト)
「あぁ、ない。これ以上君達と関わりたくない。面倒くさいからな。口止め料を払うと言ってたな⁉︎お金なんかいらない」
(ナタリア)
「お金はいらないですって?そんな人いるはずがないわ」
(タリナイ)
「騙されてはなりません。もっと違う形で脅してくるはず!やはりここで殺してしまわねば!」
(カイト)
「ならやってみろよ!あんな盗賊如きに捕まったお前らが俺を殺す!どんな理由で殺すんだ?」
カイトは膨大な殺気を四人に容赦なくぶつける。
タリナイとゴンザレスは失神し、ナタリアは漏らしながらその場にうずくまり、マルも失神しながら小水を漏らした。
(カイト)
「この程度の殺気で気を失うとは!そんなんで俺を殺すって言ったのか?王女なら冷静な判断ができるようにしろよ。お前らの都合で全部片付けるんじゃねぇよ。気が変わった。お前達が盗賊に捕まっていたのも、今ここで漏らしたのも言いふらしてやる。ある事ない事、覚悟しておけ」
(ナタリア)
「ごめんなさい。許してください」
(カイト)
「今は許さねえ。ムカついてんだ。お前達はブランドで反省しておけ。許す気になったら俺からコンタクト取りに行ってやるよ」
カイトは置き手紙を置いて、三つ目の家まで引き返した。
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