冒険者との出会い
女神ヘラー像が中央に鎮座した大聖堂にいたシスターに声をかける。
(カイト)
「シスターマクリス 僕の弟と妹を探してます。知りませんか?」
(マクリス)
「何歳ぐらいの子かしら?」
(カイト)
「弟[フリーキー]は6歳、妹[ラウラ]は7歳と[フィヴィ]5歳です。全員黒髪で青い瞳に白い肌、弟は右腕に小さい十字架のようなホクロがあります。ラウラは一重まぶたに右目の下くらいにホクロがあってフィヴィは下唇の左端にホクロがあります。」
聖女のような慈しみに満ちた顔のマクリスは、片膝を着き、静かに首を左右に小さく振った。
カツカツと足音を鳴らしながら大聖堂にやって来た神父のモーハは右手の聖書を開き、優しく語りかけた。
(モーハ)
「希望を持ちなさい。神に祈りを捧げ、神を信じ、良い行いをすればきっと会えるでしょう」
カイトは大粒の涙を溢しながらモーハの言葉を聞いていた。そして…ゆっくりと首を縦に振った。
(ハサンキー)
「皆さん、食事の準備ができたわよ!さぁカイト君、美味しいご飯を食べて元気出して!神父様、シスターも食堂へどうぞ」
マクリスは大柄でふくよかな女性だが、小柄で細っそりしたシスターのハサンキーは3人に声をかけた。
(ハサンキー)
「それとカイト君、食事が終わったら助けてくれた冒険者の方々にお礼を言いに行きましょう?挨拶はまだでしょう?」
(カイト)
「わかりました。シスター」
カイトは少し上を見ながら食堂に向かった。
食堂には大勢の子供が座って食事をしていた。
空いている席に座ると、隣にいた金髪で屈託のない笑顔が眩しい将来は絶対イケメンになるであろう少年が話しかけてきた。
(リュート)
「僕はリュート 9歳だ。よろしく」
(カイト)
「僕はカイト 同い年だね。よろしく」
(リュート)
「君もあの牢獄にいたよね。僕は覚えているよ」
(カイト)
「そうだったんだ。ごめん!覚えてなくて」
(リュート)
「謝ることはないよ。君は誰かを探してたような感じでそんな余裕はなかったろう?」
(カイト)
「うん、弟と妹達を探してたんだ。まだ会えてないけど」
とても会ったばかりとは思えないほど2人はすぐに仲良くなった。
(ハサンキー)
「リュー君、カイト君 話してばかりで手が進んでないわよ。しっかりご飯を食べてね」
ハサンキーに叱られ、2人は互いに視線を合わせた後、クスクス笑いながら食事をとった。
(カイト)
「この後助けてくれた冒険者の人にお礼を言いに行くんだ。」
(リュート)
「それなら僕も一緒に行く」
2人はシスターと一緒に冒険者ギルドがある建物に向かった。




