プロローグ
海洋神ポセイドンの子で巨人の狩人オーリーオーンは幾多の女神に恋をし、口説き、ふられ、その度に感情的になる純粋な神だった。そんな彼を慕う多くの仲間達と嫌う多くの敵がいた。
ガイアの刺客によりサソリの毒で彼の生涯は幕を閉じた。
神話として残るこの物語は架空の話なのか。それとも
今から遥かに遠い昔、この世界は9種のドラゴンが食物連鎖の頂点に君臨していた。
弱肉強食の世界……
すべての生物は生きるために他者と戦い、喰らい、子を成し、次の時代に紡ぐ。
…世界に君臨していたドラゴン達は忽然と姿を消し、その存在は伝説の中でしか確認出来なくなった。
秩序を失った世界は混沌とし、あらゆる生物が独自の進化を遂げ、次の頂点を目指し覇権争いは激化していった。
圧倒的な繁殖力と叡智を持つ人族は他の追随を許さない。
競争に勝った人族の指導者達を神と崇めた。
神話は神の話ではない。神を名乗る人族の歴史である。
人は歴史から学び、反省し、また同じ事を繰り返す。
勝った者が歴史を創り、敗けた者は歴史から消える。
互いに正義を語り、互いを悪とする。
誰かが言った。
「人はいつかその欲に溺れこの世を滅ぼす存在」
また誰かが言った。
「人は全てを調和しこの世を救う存在」
この世の頂点に君臨した人族は世界を統べようと種族間の争いに発展していく。
「人とは不思議なものよ。同じ種族内で争い、互いが正義を名乗り互いを悪と呼ぶ。」
…万物の根源である神を名乗る男は言った。
「人とはこの世を蝕むウィルスだ。増え過ぎればこの世界を殺し、自らの死へと歩む。我々は過去から学び、世界を救い人類を救う。我が帝国の臣民は選ばれし民である。次の時代も生きる権利を欲する者は義務を果たせ。義務を果たした民こそ我が帝国臣民だ。」
この世界は海洋が6割、陸地が4割を占めている。
陸地の4割は人族が治め、残りは魔物が蔓延る未開拓の地で構成されている。
人族が治める国は大小150の国で構成され、国際的なルールは大国の代表13ヵ国の王が会議により決める。議長国は毎年持ち回りとなっている。
グレートウェイ王国は建国の王サイウィー・グレートにより千年前に出来た長い歴史を持つ大国の一つ
この王国は、清らかな河が流れ、肥沃な大地は食糧を生産するのに適している。
また、巨大な鉱山を3つ有し、迷宮は4つ保有している。
未開拓の地に隣しているが、大地の魔法を駆使した巨大な壁を建設し、警備は王国直轄騎士団が担任している。
人々はこの壁を「グレートウォール」と呼ぶ。
グレートウォールに近い街「ビキンス」は人口230万人程が暮らす大きい都市
この地を治めるオースティン公爵は、建国の王の一番槍を務め、王国内の凶悪な魔物を駆逐した功績によりこの地を与えられた。
28代当主のブルー・ルイス・オースティンと妻ケリーには4人の子がいた。
次期当主の長男カイト、長女ラウラ、次男フリーキー、次女フィヴィはとても仲良く、家族愛に溢れていた。
ブルーは、家族想いで他人に優しく魔法と剣術に励む長男にとても期待し、次期当主であると公言していた。
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