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8話 初めての装備と狩り

「カランコロンっ」


「ラッシャイ!」


 威勢のいい声がかかり、店員らしき40代の親父が近付いてきた。


「何を探しているんだい?」


「初心者用の装備一式を探しているんですが、ありますか?」


 親父は小さく頷くと、いくつか装備を持ってきた。


「この村では、冒険者をメインで生業にしている奴は皆無だから、基本装備位しか扱ってないんだ。でもって、武器屋と防具屋はここじゃうちだけだ。」


 丁度よかったみたいだ。


「武器と防具はどんなのが好みだい?」


 う~ん。

 自分が前衛タイプなのか後衛タイプなのかまだわからないが、魔法使えないし、仲間も小太郎だけだから、


「前衛で攻撃も防御もある程度出来る装備かな?」


 その事を伝えると、


「それなら、銅の片手剣にスモールシールド、革鎧に籠手やブーツってところかな。」


 一式を装備させて貰うと、剣が少し重かったので薄く軽い鉄の剣に、籠手とブーツも金属だと重く動きづらいため、革製に変えて貰った。


「おいくらになりますか?」


 片手剣 ライトソード 8万リル

 盾 スモールシールド 3万リル

 鎧 軽革鎧 5万リル

 籠手 革 1万リル

 ブーツ 革 2万リル


「合計、19万リルだけど、17万リルにまけとくぜ!それと、この辺りの服を数枚サービスしとくぜ!兄ちゃんこの辺りの人間じゃないだろ?」


 ライトソードが高かった…。しかし生命線なので、妥協はしない方がいいと思うので後悔はしていない。


「ありがとうございます。」


 金貨17枚を支払った。


 武器も手に入れた事から、ホーンラビットの角を廃棄してから、各々を装備した。


 宿に戻り、夕飯を食べていると、ガロンがやって来て、解体が終了した事を教えて貰った。

 夕飯が終わってから、肉や素材を受け取った。


 ホーンラビット肉40kg

 ホーンラビット毛皮×4

 ホワイトスネーク骨付き肉9kg

 ホワイトスネーク牙×6


 ホワイトスネークは、1体で骨付き肉3㎏と牙2本の素材が取れるんだな。


 を受け取り、解体費用として、銀貨7枚を渡した。


 残金 58000リル。


 アイテムボックス一覧

 素材

 ホーンラビット肉65kg

 ホーンラビットの毛皮×6

 グリーンフロッグ肉10kg

 ホワイトスネーク骨付き肉9㎏

 ホワイトスネーク牙×6


 道具

 木の棒×5

 木片×40


 調味料

 精製塩

 胡椒


 翌朝の朝飯は、黒パンより少し柔らかい茶パンと薄い塩味の野菜スープだった。


 昨夜、フランにお弁当をお願いしていたため、茶パンに葉物野菜とハムが挟まったサンドイッチのような物を受け取り、銅貨4枚を支払った。


 改めて、こちらの食事事情を認識したところで、フランに魔物の肉が卸せるか確認すると、買い取りしてくれるとの事だった。


 最近、鳥肉が不足しているので、いたら狩ってほしいと言うことだった。


 準備も出来たので早速村をでたが、中々魔物に遭遇せず、1体も遭遇する事なく昼を迎えた。


 サンドイッチを食べてから、昼からは小太郎に任せて見ようと後をついていくことに。

 すると、直ぐに道から外れて行き、クンクンと頻りに臭いを嗅ぎだした。


「ワンワンっ」


 何かを見つけたらしく、草むらの方に向かって吠えると、草むらからホーンラビットが2体飛び出してきた。


 そのうち1体に向き合い、突進をスモールシールドで往なしながら、ライトソードで首を切り裂くと倒れたので、小太郎が足止めしていた方に向かうと隙をついて、後足を切り裂き小太郎が前足に噛み付いた。

 倒れたところを、力を込めて首を切り裂いて止めを刺した。

 もう1体は、既に事切れていた。


 倒した2体をアイテムボックスに入れると、直ぐに小太郎が草むらに飛び込んだ。


「小太郎っ!待てっ!」


 直ぐに戻ってきた小太郎を誉めていると、草むらから大きな鳥が飛び出してきた。


 見た目は大きなダチョウだな。


『ロックバード 食用可』


 初めてみる魔物なので、少し慎重に対峙する。

 いきなり向かってきたため、スモールシールドで往なそうとすると、俺まで残り3mといった所から飛んで蹴ってきた。

 流石に往なせず、スモールシールドで受けると後ろに2m程飛ばされた。


 スモールシールドを持つ左手に痺れが残り、次の攻撃を往なせる事が不可能と判断すると、こちらから仕掛ける事に。


 直線的なスピードはあるが、敏捷性はそれほどでもなく、小太郎と少しずつ追い詰めて、ライトソードで足を切り、転けたところで首を落とした。


『レベルがあがりました。』


 まぁ、そうだよな。

 取り敢えず、確認は後にして、小太郎に魔物を探させて、狩りを続けた。


 薄暗くなる前に村に戻る頃には、ホーンラビット×5、ホワイトスネーク×3、グリーンフロッグ×4、ロックバード×3と中々の戦果だった。


 その後レベルが1つ上がったので、レベルは6。


 宿に戻るとガロン達も戻っており、戦果を報告すると、顔を引きつらせていた。


 魔物をガロンに預けて、夕飯にする。

 あっ、ロックバードはDランクだった。


 ステータスを確認すると、


 名前 ユーキ(♂)

 Lv 6

 HP 65

 MP 55

 力 64

 体力 66

 魔力 53

 器用 51

 速さ 45


 名前 小太郎(♂)

 年齢 8か月

 Lv 6

 HP 22

 MP 9

 力 42

 体力 13

 魔力 9

 器用さ 23

 素早さ 53


 やっぱり器用貧乏のお陰か、かなりステータスの伸びがいい。

 昨日よりも、体が軽く感じ、ちゃんとした武器もあるため、狩りも効率的だ。


 翌日の朝、フランに弁当代銅貨4枚を渡して、ガロンから解体が終わった魔物を受け取り、解体費用の金貨1枚と銀貨8枚を渡した。


 解体後の素材は、

 ホーンラビット肉50kg

 ホーンラビット毛皮×5

 ホワイトスネーク骨付き肉9kg

 ホワイトスネーク牙×6

 グリーンフロッグ肉20kg

 ロックバード肉15kg

 ロックバード羽×3


 となった。

 ロックバードは肉と羽が素材なんだな。

 肉は5kg程度のようだ。


 そのままフランと買い取りの交渉を行った。


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