色々とおかしいです
最近某ソシャゲで朕と筋肉ダルマのバーサーカーが当たって狂喜乱舞した作者ですw
しかも単発っていうねw
気がつくとそこは元いた教会の中だった。
どうやら無事に戻ってくる事が出来たらしい。
あれ? そういえばみんな静か過ぎない? もうお祈り終わったよ?
「……今のは、なんだい」
「リズ婆さんも知らねぇのか。まじでなんなんだよ」
父さんが頭を抱えている。
いやみんなして頭を抱えてたわ。
「リョーマ。何をしたんだい?」
「え? いや何もしてないよ?」
言えない! 普通にお祈りしてたら神様に会ってましたとか言えない!
「……そうかい。まぁいいよ。とりあえずステータス見てやるからこっちに来な」
あっぶねぇ。なんとか乗り切った。
リズ婆さんの後ろについて行き、奥の部屋に入る。
そこには深い青色の水晶玉が置いてあった。
「それに触れな。そうすればステータスが見れるようになるよ」
「ありがとう。リズ婆さん」
リズ婆さんは俺のステータスを見ないようにするために部屋の隅へと移動する。
この世界では人のステータスを勝手に見るということはタブーなのだ。
というかここまで長かった……
俺が転生特典に選んだ会話力。
これが一体どんな力を持っているのか、5年かかったがようやく知ることが出来る。
思えばここまでよく来たものだ……
赤ん坊なら当たり前の事でも中身が高校生の俺からすればただの羞恥プレイだった。
遠い目をしながら水晶まで一歩一歩歩いていく。
そしてついに触れた。
すると目の前にディスプレイのように何かが浮かび上がった。
《ステータス》
【名前】リョーマ 【性別】男 【年齢】5歳
【レベル】1
【体力】140/140
【魔力】8500/8500
【魔法】無属性魔法Lv3
【スキル】魔力制御Lv8 魔力感知Lv5 魔力隠蔽Lv2 魔力操作Lv5
【ユニークスキル】超会話
【称号】唯一神のお気に入り 英雄の卵 妖精達のお気に入り
きったぁぁぁぁぁぁ!!!
なるほど。特典はユニークスキルっていう形で入るのか。
しかしユニークスキルって何?
「ねえリズ婆さん。ユニークスキルって何?」
「……ユニークスキルがあったのかい!?」
「えっと、うん」
「なんてことだい……」
リズ婆さんが壁に手をついて項垂れている。
ユニークスキルはよっぽどのものらしい。なんか聞くのが怖くなってきた……
「いいかいリョーマ。ユニークスキルっていうのはね100万人に1人の確率で現れる特別なスキルだよ! 同じ名前のスキルは絶対に現れない。さらにその効果も強力なものばかりだ」
ただの会話力上げるスキルのはずなんですけど……
その話し間違えてない?
「リョーマ、絶対にその事を両親以外に話すんじゃないよ。いいね?」
「う、うん」
「はぁ~全く厄介な……あぁそうそう、これが5歳の基本的なステータスだよ。自分のステータスと見比べておきな」
そう言って差し出された木の板にはステータスが刻まれていた。
《ステータス》
【名前】 【性別】 【年齢】5歳
【レベル】1
【体力】130/130
【魔力】50/50
【魔法】
【スキル】
【称号】
……嘘だろ。
あまりにも違いすぎる。
魔力に至っては100倍所の数字じゃないし、スキルは4つも習得してる。
魔法だって既に習得してるしこれは割とチートなのでは?
「はぁ、とりあえず今日は帰りな。そのユニークスキルの効果とかは家でじっくりと見ておくんだよ」
「は〜い」
扉を開けて家族の待つ部屋に戻る。
「ただいま〜」
「おかえりリョーマ! それでどうだった?」
「うん、えーとね」
「リョーマはユニークスキルを持ってたよ」
「「!!!」」
おおう.....両親が驚愕の表情でこっちを見てる。
というか打ち上げられた魚みたいに口をパクパクさせてるよ。
よっぽど驚いたんだろう。
「本当なのかリョーマ!?」
「う、うん本当だよ」
「まじか〜.....リズ婆さん、分かってるとは思うが教会には.....」
「あぁ言ってないよ。言えば確実に教会の馬鹿共が目を付けるだろうからね。それに今終わったばかりだからそんな暇はなかったよ」
なるほど。教会に目をつけられると何かまずいらしい。
しかし何がまずいのかは分からない。
ならば聞いてみるに限る。
「何で教会にバレたらいけないの?」
すると両親とリズ婆さんは顔を合わせて頷きあった。
「いいかいリョーマ。教会にいるのは必ずしも良い奴という訳では無いんだよ。そんな奴にリョーマがユニークスキルを持っている事がバレたら一体何をされるか分かったものじゃないからね。だからリョーマも気をつけるんだよ」
うわぁ。
厄介事の匂いしかしねぇ。
しかしそれはそれとして何でこんなに魔力が高いんだ?
何か特別な事をしたつもりは無いんだけどなぁ。
リョーマは知る由もないがこの世界では妖精が見えるものなど全くといっていいほどいない。
そんな中でようやく妖精と会話が出来る人間であるリョーマが現れたのだ。
妖精達はかなり喜びそのせいか自重を忘れた。
妖精達はリョーマに毎日毎日魔力を分け与え続けたのだ。
そんなことになれば当然リョーマの魔力量は5歳児のそれでは無くなる。
さらに妖精指導の元毎日毎日魔力に関する訓練をずっと行ってきたのだ。
魔力量は魔力を使えば使うほど上昇する。
さらに若ければ若いほど魔力量の上昇の伸びは大きい。
それをゆりかごから出られず暇だからと、妖精達に頼み赤ん坊の頃から魔力の訓練を行ってきたリョーマの魔力量はとんでもないことになっていた。
(何でだろうなぁ〜)
リョーマはそんな事に全く気付かずに呑気にぼーっとしていた。