プロローグ
なめてたわ~。
これは、きっと乙女ゲームじゃない!!
その代償が、両足と左手無くす事になるなんて!!
あ…!!皆様御機嫌よう。
私悪役令嬢のシェイラ・ハブラエルと申します。
悪役令嬢の私が、何故両足と左手切り落とされて血塗れで校舎の2階の床に転がっているのか。
さぞや不思議でしょうね。私も不思議だわ~
血塗れで倒れている私の耳にバタバタと駆けつけてくる足音が、響きます。
私達の悲鳴を聞きつけて何方か助けに来てくださったのでしょう。
私が、突き落とした男爵令嬢のアマンダ・クイックさんは、大丈夫かしら?
多分階段の踊り場の所まで落ちているのでしょう。
酷いことをするとお思いですか?
でも、私が、突き落とさなければ、彼女の首が、飛んでいましてよ。
「大丈夫か‼」
ああ…悲鳴を聞いて駆けつけてくださったのは、私の婚約者のルドルフシュタイナー様ですわ。
「わ…私は、大丈夫です。それよりもアマンダが、階段の踊り場の所に…」
「何が、大丈夫だ‼」
ルドルフ様が、泣きそうな顔をして私に回復魔法をかけてくだささる。
ああ…またあの顔をさせてしまった。
私達が、事故で死んだあの時の顔を…
「気をつけて…」
私は、日本語で囁いた。
「これは、きっと乙女ゲームじゃない。こんなシーンなんて無かった。私達は、思い違いをしていたのかも知れない…」
私は、そう言うと気を失った。
王太子「おい。知ってるか。作者また思い付きだけで、作品書いてるんだぜ」
ヒロイン「いつものことですね。諦めました」
悪役令嬢「私は、いつまでも床に転がっているのかしら?」