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もふもふ!  作者: min
幼少期編
8/51

誓いの言葉(いとこside)

「こおり」

「なぁに?」


 思い詰めたような表情で、ゆまがぎゅっと俺の手を握った。人のカタチをとることにも慣れて、いつものように二人で遊んでいる時のことだった。ゆまは俺の手を握りしめたまま言った。


「じゅうじんはね、じゅうかしたときのおおきさのくぶんが、いっしょうかわらないんだって。だから、こおりはおおきくなっても『こぎつね』のままなの。こおりはじゅうかしたら、すごくすごくよわくなっちゃうのよ」

 握りしめる力が強くなる。弱いから、何だと言うのだろう。否定、されるのか。氷を入れられたように身体が冷たくなって、息がし辛くなった。


「だからね。ゆまが、こおりをまもるよ」


 その言葉に、目を見開いた。


「ゆまはね、こおりがたいせつなの。こおりがだいすきなの。だからね、ゆまがこおりがきずつかないようにがんばるから。ゆまが、こおりをまもれるくらいつよくなるから」

「ゆま…」


 今度は目の奥が熱くなってきた。泣いてしまいそうだった。


「だったら、…だったらおれもつよくなる。じゅうかしちゃったらよわくなるとしても、じゅうかするまえなら、おれだってゆまをまもれる。おれもつよくなる。おれだって、ゆまがだいすきだもん。おれだってゆまをまもりたい!」


 俺だって、ゆまが大切だから。いなくなって欲しくなんてないから。


「こおり…。うん。ふたりでつよくなろう?」

「うん!」

「まずはおべんきょうかなぁ…」


 繋いだ手が、やけに熱いように思えた。

 『二人で』強くなるのだ。


 ―『二人』で。


いとこside これにて一旦終了です!

郡くん懐き度maxですね!ゆまも甘やかし度はmaxなのでぱっと見はただのリア充です。まだこの子たち付き合ってませんからねー(棒読み)

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