おひとりさまカレー
せっかくなので早起きして、弁当を作ることにした。
白米はタイマーで炊けている。
弁当箱にぎゅぎゅっと詰めて、キャベツの千切りをのせる。
熱したフライパンに油を引き、漬けておいた豚肉をタレごと焼く。
熱い、飛び散るな。
ちなみにタレは醤油と砂糖とチューブの生姜。
十分旨い、大丈夫。
焼きあがった豚肉をキャベツの上に敷いて出来上がり。
別の弁当箱に夕べの残りのマカロニサラダを入れて終了。
コンビニでカップ味噌汁でも買うかな。
残った白米は冷凍庫。
冷ましてから冷凍庫に入れる、だなんて言葉は辞書にない。
大丈夫、そもそも冷凍庫何も入ってないから!
それとも電気代云々?冷蔵庫の寿命云々?
朝食はいつもパン屋で買っている。
今日はコロッケパンとクリームパン。
それにブラック珈琲も買う。
行儀が悪いのは承知の上、歩きながら食べる。
通勤通学で混雑している電車で食べるより、断然良いと思うんだ。
駅まで歩き、電車で20分。
駅のコンビニでカップ味噌汁を買う。
それから徒歩5分程で会社に着く。
給湯室にある冷蔵庫に弁当を入れ、デスクにつく。
「主任、お弁当だなんて、珍しいですね?」
春に入ったばかりの新入社員に話しかけられ吃驚する。
基本挨拶以外で話しかけられることがないからだ。
「あ、あぁ……ちょっとね」
珈琲も水もセルフだし、この会社の主任という立場はお飾りのようなもので、部下に話しかけられることはない。
この新入社員も書類の提出は全部課長だし、教育係は他にいる。
そっと周りを窺がうと、皆耳ダンボ状態。
あーあれか。
離婚したのに弁当持参、何だ再婚か?っていう……。
所謂好奇心。
しかし残念ながら再婚はない。
自作弁当でスミマセン。
南区支店は人数が少なく、建物も狭い。
その関係か社員食堂がない。
なので弁当は自分のデスクか空いている会議室になる。
休憩室は女性の溜まり場なので入れないのだ。
給湯室で弁当を温める。
その間に茶と味噌汁を用意。
温まったところで、イタダキマス。
うん、上出来だ。
自炊は数年ぶりだがいけるんじゃないか?
調子に乗って帰りにスーパー寄ろう、そうしよう。
玉葱・ブロッコリー・鶏モモ肉・シーフードミックス・冷凍コーン・ハーゲンダッツ・チーズ、カレールーなどををぽいぽいと籠に入れる。
今夜はカレーだ。急に食べたくなるのがカレーである。
デザートにハーゲンダッツ。箱入りミニサイズを買う。
溶けないように早足で帰る。
忙しい会社じゃないからほとんど定時で帰られる。
つくづく自炊向きだな。
さて作るか。
まずは米を炊こう。
カレーの時は白米消費量が半端ない。
3合くらい炊いておくか。
余れば冷凍すればいいしな。
田舎から送られてくる米を軽く洗い、炊飯器にセットする。
吸水時間?何それ?
両手鍋に水を入れ、ブイヨンを入れる。
沸騰したらルーを入れて一煮立ち。
はい、出来上がり。
10分も掛からないカレーソースの出来上がり。
時間がない時にお勧めです。
「先にシャワー浴びるかー」
さっぱりしたらまずはビール。
ぷはー、風呂上りはやっぱりビール!(発泡酒だけど)
白米が炊けるまでコーンバターで一杯(3本空いたけど!)
それじゃあカレーの準備をしますかね。
一皿目は何にしようかな。
うーん、鶏肉を一口大に切って塩コショウ。
皮面から焼いて、ついでに玉葱の薄切りも炒める。
「よし」
米を軽く盛り、鶏肉と玉葱を乗せる。
で、その上に温め直したカレーソース。
さらにシュレッドチーズ。
「さあ食べるぞー」
水道水をお供にイタダキマス。
ミネラルウォーター?何それ。
二皿目はシーフードミックスにして、三皿目はツナ缶とコーンとチーズ。
デザートにハーゲンダッツ1個でゴチソウサマ。
煮込んだカレーももちろん好きだ。
だがしかし、それだと全部具が同じではないか。
別に飽きるってほどではないが、具は違う方が楽しい。
特に一人暮らしだと結構な量になるわけで……。
最近のルーは一個ずつ個別包装されていて便利だけどな。
開けてから知ったけどな。
余ったカレーソースと白米を冷凍庫にぶち込んで終了。
オヤスミナサイ。
残り食材メモ
玉葱4玉
ブロッコリー1房
じゃがいも1袋
トマト2玉
きゅうり2本
キャベツ4/5個
万能葱
豚肉の激安肩切り落とし半パック
鶏モモ肉半パック
カニカマ半パック
玉子9個
90秒で茹で上がるマカロニ半分くらい?
シーフードミックス半分
シュレッドチーズ
カレールー半分
など