第肆話 二丁の拳銃
*第二体育館、射撃訓練室*
今は、射撃訓練で拳銃を使って15~20メートルくらいにある的を狙うんだが、危険なためエアガン使って行っている。他には射撃部があるくらいで、この特体種目は一年に3時限くらいしかやらない。ようは、使えたほうがよくね。みたいなノリで昔の校長が許したのだ。しかも他の2時限は銃の説明で3時限目が実習なだけである。本物を持ってる奴もこの時は使っちゃいけない。
奥で視ていた美希がスッと立ち上がった、出席番号からして俺の前の番。今がそのときだ彼女は立ち位置につくことなくその場でスカートに隠れているホルスターから自前の銃を二丁取り出すと獣の様な目で的を狙い撃ち、人型が無惨に頭が無くなるまで
---約5秒---
いや、もっと早かったと思う。あれは確か習った、ベレッタM92F・・でもグリップには双翼と十字架が施されている。しかも全体的に黒ではなく白い。詳しく知らないので説明できないが、それを二丁同時につかっていた。ものすごい発砲音と粉々になった紙切れと下に転がっているふたつの薬莢でわかった。こいつが持ってるのは本物だ。
彼女は黙ってホルスターに拳銃を戻し訓練室をあとにし検査室に向かっていった。皆、彼女の陰が無くなるまで、だまってなにも喋らなかった。
*第二体育館 廊下*
検査というのは初めてだ何の能力かもわからないままで平気だろうか
一週間ぶりに銃を抜いた。腕も鈍っていなさそうだ。
皆、驚いていたがまあ、べつに問題ない。
この二丁に初めてあったのは12歳のころだ。
生きていられるのもこの二丁のおかげだ。今もこの二丁を護身用として常備している。
そう言えば、天理総真には、力の封印がかかってた。昼休みに私が何者かも気づいて無かった。だから今まで普通に暮らしてこれたのだろう
『幸せな奴だ』まるで、正反対だな
「まって左じゃなくて右だよ・・えっと天童さん」後ろから声が聞こえた。
幸せな奴のご登場だ。まあどちらにせよ、危害を加えるのなら存在も残らないほどに
『殺してやる』
彼女は鋭い目つきで総真を見返した。しかし、それに似合わず美希の肩は小刻みに震えていた。
『なぜ、私は何も知らずに生きていけなかったのだろう・・・・・・』