第7話「悲劇と狐の仮面」
ちょっと遅れたけど更新!(全くちょっとじゃない)
私が泣きすぎて父様がオロオロして、そのあと母様が登場して父様が怒られる等のハプニングが起きたりしたが、まあ父様が悪いので問題はない。というか物理的に雷が落ちてる所とか行きたくないですハイ。
と父様を華麗に見捨てていると、母様が不意に近づいてきて何かを渡される。
見た目はアニメとか漫画でたまにみる、狐の仮面だ。
「母様、これは・・・?」
「それは封神の仮面。昔話した神話より前から受け継がれてきた、ある魔物の魔石を基に作られた聖遺物よ」
ふーん聖遺物・・・ってナンゾヤ
ワタシシシリマセン、助けてポリスメーン!!
と謎の救難信号を心の中で送りながら母様にこれが何かを聞いてみる。
「母様、聖遺物とは何なのですか?」
「それはね・・・」
母様が私の問いの答えを語ろうとした瞬間、本能で何かを察したのかは分からないが、反射的に私は【思考加速】を使ったていた。
私に瞳には、高速をも超え音速の域に達しているであろう黄金の矢と、その軌道上にある母様の姿が映っていた。
私が焔雷を使ってそれを防ごうとした、が
(能力のクールタイムが・・・!」
ヒュン!
と風切り音がした。それは矢が通っただけとは思えないほどの爆風を起こした。
「カァッ・・・・!?」
私はその爆風によって物凄い速度で壁を突き破り外に投げ出された。
(体が痺れて・・・早く動かな・・・きゃ・・・?)
その時、私の瞳に映ったのは、受け入れがたい事実
上半身を失った、目の前で崩れ落ちる母だったものが写った。
「母様・・・?嘘でしょ・・・?ねえ何か言ってよ・・・」
反射的に父様のほうを見ると、死神と鬼を混ぜて倍にしたような、言葉にしたらそのくらいしか思いつかないような、気配を漏らす、今までに見たこともない、そんな父様の姿があった。
私はそれを見て、母様が死んでしまったという事実が、本当であることを悟った。
いや本当は分かっていた。
いつも母様から感じる魔力の反応が、完全に消失しているからだ。
生き物には魂が宿っている。魂に魔力が少なからず内包されている。
そう、母様は言っていたのを思い出す。
「嫌だよ、母さん、私、まだ何も、返して、ない・・・!」
全身から力が抜けて、頬に伝うものがあるのを感じる。
私は母様から渡された、仮面を抱きかかえるようにして俯く。
だが私は気づいてなかった。
父様が見ていたのが母様の亡骸ではなく、別の方向を向いていたことに。
まだ母様を殺した対象が、残っていることに。
次の瞬間、何かが割れたような音がしたと同時に、強烈な痛みを後頭部のほうから感じる。
「な、んッ・・・!?」
(ここで意識を失ったら、ヤバい・・・!)
私は持てる気力で全力で抗おうとしたが、抵抗むなしく、私の意識は暗転した。
どのくらいたったのだろうか。
私は今仮面をかぶっている。いや気が付いた時にはかぶっていた。何故だかこれを外したらいけない気がした。あと、これをつけていると、不思議と落ち着くからだ。
だがそんなことは今はどうだっていい。
私はここが現実化か、分からないでいた。
何故なら屋敷の周りにあった竹林も、そこに漂っていた濃い霧も、そして屋敷さえも全てが、
綺麗さっぱり無くなっていたからだ。
いや正確には違うか。
何故なら、明らかにヤバそうな、巨大な刀や剣、矢や、真っ黒なオーラを薄く纏った、真っ白な杭などが突き刺さっているからだ。というか杭がなんでこんな所に?・・・
「何なんだろう、この杭・・・?」
私は謎の真っ・・・黒?白?な杭に触れようとした。その時、
「その杭に触れちゃダメ!」
と背後から少し焦ったような声がした。
すぐさま振り返るとそこには、サラサラで綺麗なな銀髪に、右は黄金、左には紫の瞳をもち、なにやら聖騎士っぽい恰好をした、如何にもファンタジー物の物語にに出てきそうな、そんな見た目をした美少女が、私の視界に映った。
「あなた、だれ・・・?」
「私はアル・ヴィルパート。あなたを助けに来た・・・【勇者】です」
最近はモチベが上がってきたので2日投稿する・・・かも・・・?
あと500PV達成しました!ありがとう御座います(((o(*゜▽゜*)o)))
どんだけサボっても一か月に一回は投稿します。
失踪はしません!