第3話「一族と神話」
すぐに更新しないとは言ってない!
道場に入ると父様が手招きをする。私は父様に従い、父様の正面に正座する。
すると父様は大きく息を吸い,話始める。
「神流お前ももう12歳だ。だからお前の制限を少し緩めて魔力の訓練を行う」
「父様、父様の半身の話をするのではないのですか?」
「まあ待て、今から説明する。この話をするには・・・そうだなまずは我ら一族の話からするか・・・」
父様の話をザックリいうと言うと、こうだ。
【精霊族】は世界が創造されたとき、空の管理を任せられた【天使族】、地下の管理を任せられた【悪魔族】という3種族が管理していたらい。
そして、その後も続々と新しい種族が誕生していった、そして【神人】が誕生した。
【神人】は最初こそ友好的だったが、時が経つに連れて【精霊族】が地上の管理者ということを忘れ、
「【神人】こそ地上の管理者だ!」
と【精霊族】に宣戦布告。
【精霊族】はヒューマンの圧倒的な物量によって、敗戦を重ねてしまう。
これを怒った神々がある種族に協力を要請する。それが【龍族】らしい。
【精霊族】だけなら何とかなるかもしれなかった。が、【龍族】も加わってし
まっては、【神人】側に勝ち目はなかった。
そのまま【神人】達は、次第に追い詰められていき、やがて白旗を上げた。
そして、神々の眷属であり地上の管理者でもある【精霊族】を襲い、滅ぼそうとした罰として、
【神人】から【人間】へと、種族としての格を下げられた
【精霊族】とヒューマンは和平条約を結び、龍族と精霊族は互いに力を認め合い国をつくった。
だがここからが問題だった。龍と精霊との間に子が出来てしまった。【龍霊族】である。
その力は莫大で周囲からは称賛された。一部を除いては・・・。
その一部というのが何の権力も持たない平民だったらどれほど良かったことか。
だがその時点ではただ、羨ましいという感情だけだったという。だがある日それは強烈な嫉妬へと豹変する。
【龍霊族】が神の眷属として認められたのだ。
【龍族】の王は、神を盲目的なほど信仰していた。何千年とだ。、その王はいつか力を手に入れ、【神の眷属】に至る・・・はずだった。
後から出てきた【龍霊族】という種族に、自分が何千年と夢見てきたことを、たったの数十年で叶えられる?しかも願ってもないのにだ。
王は嫉妬に狂った。権力の全てを駆使し、【龍霊族】を根絶やしにした・・・が、【神の眷属】に手を出したということは、それは神々に反逆するという意思そのもの。それに気づいた王は自ら、命を絶とうとする。だがそれを神々は利用した。
王を死ぬことが出来ない体にし、永久に自分の犯した【罪】を見せるということをしたらしい。
そしてそこで、一旦その章は終わりらしい。
「だが、この物語には続きがある。」
なんと【龍霊族】はまだ生存しているというのだ。親達が他界したあと孤児院に預けられていた子供が引き取られ、その子供が【龍霊族】だったそうだ。
その時名前がなかったそうで名づけられたのが・・・
「禍瑠馬・神楽坂」
「えっ?それって・・・」
「そう、先祖様のことだ」
「はあああああああああああああああああああああ!?」
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
「そこまで驚くか?」
私は気持ちが伝わるように、大きく首を縦に振った。
そこで疑問が浮かぶ。
(あれ?でも孤児院から正式に引き取ってるなら、足が付きそうなものだけど・・・なんで見つかってないんだ?)
私がそんなことを考えていると、父様は私の考えていることはお見通しみたいで、
「その顔、なんで見つからないんだ?って思っているだろう?」
「何故分かったんですか!」
「顔に書いてある」
えっ?そんなに顔に出てた?
「話を戻すぞ」
私が軽くショックを受けていると、父様は話を再開させる。
話を要約すると・・・
私は先祖返りでしかも、【精霊族】と【龍族】の血が綺麗に半分に分かれているらしい。普通は先祖返りでも偏ってしまうそうだが。
つまり満遍なく【精霊族】【龍族】という二つの力と、なんと【覚醒】すると【龍霊族】の力が増し、個体別で固有【能力】を使えるらしい。
「だがそれは先の話だ。神流には力の制御、つまり魔力制御だな。それと同時に力の制限する【能力】、【制限】」を習得してもらう
「【制限】?父様、それはどういったものなのです?」
まあ、名前からしてなんとなく分かるけど、一応ね。
父様曰く、自分の力が強過ぎたり自分に何か枷をつけるために身に着けるスキルらしい。
【能力】に魔力制御の特訓。
これから忙しくなりそうだ。
(・∀・)イイネ!!、★、ブックマーク、コメントお願い致します!