訓練しよう1
『今節の課題について。
今節の最後にナイトカレッジ1年生とロイヤルカレッジ1年生と合同でモンスター討伐の課題を行います。
今回は、実戦となります。
なのでロイヤルカレッジの皆様は、護衛騎士の付き添いを許します。
見学者は、担当の先生まで』
お茶会の後に廊下の掲示板に張り出されたのがこれだ。
私はいつもの通り学校の廊下を掃除してると後ろからアネモネが声をかけてきた。
「あんたね、1年の皆を混乱におとしめたのわ」
「なんのことですか?」
彼女は、南の国の領地を将来率いる姫で今年入学した1年生だ。
長いロングの金髪に幼顔の彼女は、今日も制服の規則違反にならないのかと思うほど制服をゴスロリ風にアレンジしている。
「知らないとは言わせないわ。
あんたの主のお姉様達が「将来束ねるものとして見学ではなく自らモンスターを退治して騎士達の働きを体験し、又ナイトカレッジとの親睦を深めるためにも今回は実戦してみてはどうか」と先生方々に言ったらしいじゃない。
いつもはナイトカレッジの生徒がモンスター討伐してそれを眺めるだけで良かったのに。なんてことをしてくれたのよ」
そのせいで1年生達は、混乱しているらしい。
アネモネもカンカンだ。
「でもアネモネ様は、ソフィア様と決闘するくらい強いからモンスター討伐くらい簡単ではないのですか?」
私の質問にうむっとアネモネが答える。
「確かに決闘には慣れてる。
スブルラッドでは、しばしば決闘を申し込まれるからな。
しかし、モンスターを狩るのは身分が低い者達か騎士達の仕事だ。
私は、やったことがない。
たぶん他の生徒も同じだろう」
「だから先生方は、護衛騎士をつけても良いと言ったのでは?」
すると、アネモネは表情を曇らせて言う。
「私のような上位の貴族なら護衛騎士を連れているが下位の貴族は護衛騎士など連れてきてはいない。
強い者は弱い者を守るもの。
この私が下位の貴族たちにも手本とならなければならないのに。
私がモンスターを退治したことがないだなんて。
そんなことあってたまるか!!」
彼女の怒号は、廊下に響いた。
私は彼女を少し思い違いをしていたようだ。
確かに強引なところもあるが、思いやりのある貴族のようだ。
感心しているとじーっとアネモネが私を見つめて言った。
「そういえば、ソフィアはモンスターを倒したことあるのか?」
「まぁ、モンスター倒したことありますね」
医師のハイン先生のおつかいで素材を取りにモンスターや動物を狩りに行ってたなんて言えない。
「ちなみにあんたも?」
「まぁ、それなりに」
そう答えると数分アネモネは、考えて意を決したように言う。
「連れていって」
「はい?」
「この学校には北門の側に魔法の素材になる管理された森があるわ。
そこで今週末、私を連れてモンスターの退治の仕方を教えて。
勿論ソフィアも連れてきてよね」
「え?」
私が問い返そうとすると前からフリンクがやってきた。
「面白いことを聞きました。
ぜひ私も参加させていただきたい」
フリンクは、将来北の領地を束ねる元王子だ。
同じ歳だというのに妙に大人びている。
金髪のサラサラショートヘアの髪をなびかせていかにも王子というイケメンだ。
「なんであんたが」
アネモネが驚いていると
「いいじゃないですか。
私も久しぶりに腕試ししたかったですし」
「それでどうします?」
部屋に戻って早速ソフィアに聞くと彼女は、仕方なく了解した。
「それにしてもなぜこうも物事がややこしくなるの?
よりによってアネモネとフリンクだなんて。
変なことにならなきゃいいんだけど。
まぁ、返事は私からするから大丈夫よ。
手紙よ、送れ」
ソフィアが、返事した手紙が光になってそれぞれ飛んでいく。
その光を見ながら変なことにならないように祈った。
読んで頂きありがとうございました。
短文ではありますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回は訓練。
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