ソフィアの心
ソフィア.アルデライト・フィオラルである私は、第3継承権を持つ。
お父様から聞いたところによるとお母様にはお姉様がいてその子供が私の兄様と姉様なのだという。
一時兄様や姉様の護衛をしていたリーフエルは、兄様は病気を患っており魔力も政に使うこともできず、姉に継承権を譲る事を過去に言っていたこともあったのだとか。
姉は、(あくまでリーフエルによると)傲慢な性格で王女にすることに反対する団体までいるというトラブルメーカーらしい。
そこで現国王であるお祖父様とお母様が隠していた私の存在を公表したのだ。
エルフと人間の間で生まれた事に対してあまり良いイメージを持つ者は、少なかったと思う。
実際に学校では「エルフの血を汚した子」なんて言うやつがいたから。
だから私は、お祖父様に認められるために頑張った。
誰よりも早く起きて勉強し、何回も実践練習に出かけた。
それにしてもリリー、フレア、ケイは、人間だということだけで虐められてないだろうか。
リリーとフレアは、主に私の世話をしてくれるからあまり外に出ないからいいとしてケイは、学校側の仕事もしてくれている。
そっと授業の間、探してみると一人でせっせと窓拭きをしたり床を磨いたりしている。
他のメイド達がなんで魔法を使わないのか不思議そうに見ながら笑っている。
(違うのよ。
ケイは、あなた達より数十倍の魔力がある。
コントロールも教えてもらえてないから使えないだけなんだから)
モヤモヤする。
私は、そっと数枚窓を綺麗にしてから去った。
その頃、何かと教科書が勝手に消えたりとか椅子が無くなったりしたことはあった。
これがイジメとうやつなのだろうか。
しかし、将来南の国の領地代表になるアネモネが決闘をしかけてきて勝利してからガラリと環境が変わる。
とにかく取り巻きが多くなった。
「ソフィア様、移動教室一緒に行きましょ」
「ソフィア様、魔法の稽古を一緒に」
「ソフィア様、今度お茶会にご一緒にいかがです?」
私は、将来貴族になるのだ。
できることをしなければ。
「はい、よろこんで」
そして、私の初めてのお茶会デビューが決まった。
「御礼状は、お書きになりましたか?」
リリーが
「お菓子はコレがいいかしら」
「それともコレが?」
と言いながら言う。
「ええ、もう書いたわ。
送るわね」
そう言って指を鳴らすと手紙が光になって飛んでいく。
最近、学んだ魔法だ。
お茶会は3日後。
今回のお茶会は、2年、3年、4年生の先輩にご挨拶する会だという。
フレアは
「このドレスが良いかしら?」
「あらあらそれは、違うわね」
なんて言っている。
「ねぇ、ケイはどこにいるの?
ケイにもアネロを紹介したいわ。
赤髪のロングヘアーの子なんだけど父親が人間に興味があるらしくてその子も人間の子と友達になりたいっていうのよ」
そう言うと複雑そうにリリーが答える。
「ケイは、今日はお休みのはずです。
確かハイン先生の紹介していただいた方とお会いする予定だったと思います」
「そうだったわね」
最近ケイと会えない。
食事をする時もケイは、毒味として違う部屋にいるし。
アドレーヌ町からこの魔法学校へ着いて1ヶ月しか経っていないのにあの頃がもう懐かしい。
(ケイに会いたいな)
こうして3日後のお茶会になった。
今回も短文で申し訳ありません。
読んで頂きありがとうございます。
次回はお茶会デビュー(ケイ編)です。




