魔法学校での休日4
「私が案内するわ。
こっち来て」
と案内された室内は、わけのわからない機械が置かれたり本の山に魔法陣がいたるところに書かれた部屋だった。
まさにカオス。
「シドール教授、ケイさんですよ」
女生徒さんが言うが、返事がない。
どこにいるんだろうと探していると本の山から現れた。
「なんだ、やっと来やがったか」
教授と呼ばれた人は、年齢からして30代くらいのエルフで背が高くて筋肉質、白髪の短髪の男性だ。
某有名な魔法学校の白ひげの長い爺じゃない。
本の山をかき分けてシドール教授が来るとふんふんとなにか私を見聞し始めた。
よく見ると教授の手には眼鏡のレンズがある。
「それは?」
「あぁ、まだ完成してないんだが。
このレンズで人の魔法量やタグ内容を見れるってやつよ〜。
毎回棒やら水晶なんて用意するの大変だろ」
「でも、それはプライバシー侵害になるから使うの禁止になってましたよね」
女生徒が言うがシドールは、知らないフリをして引き続きレンズを覗く。
「あの、、、」
「あぁ、こいつは大丈夫よ。
俺の第一助手のディディ。
最初は、こいつから魔法を教えてもらいな」
なんと黄色の髪の18歳くらいの二束の三編みした女生徒が師匠とは。
「それにしてもハインのやつとんでもないモン寄越しやがって。
人間の子供がこんなエルフを超える魔法量を持つなんて信じられん」
「そんなになのですか〜?」
とディディもいやディディ師匠がレンズを覗く。
なんか恥ずかしいのだが。
「この魔力なら古代物だって動かせるかもしれんな」
古代物とは、この機械のことだろうか?
機械の物の山に今は使われてない電子レンジがあった。
あきらかに元の世界の物だ。
ここは、ゲームの世界だからなんでもありなのか?
それとも異世界人みたいに飛ばされて来たのだろうか?
ここは、この機械を知らない風にしとこう。
「これは?
動かせないですか?」
するとシドールが嬉しいそうに答える。
「やはりハインが言うようにこういうのに興味があるか!!
これは古代物の機械と呼ばれているものだ。
珍しいだろ」
「古代物?」
すると女生徒が答える。
「歴史書とか読まなかったの?
そっかぁ、絵本とかには載らないか。
じゃぁ、私が教えるね」
とディディが教えてくれたのは、生命樹が生えて導き子たちが魔法を教えていく中で魔法力が少ない人間達は、魔法以外の技術などの文化を育て世界に対抗できる国を作った歴史だった。
そういえば、アドレーヌ町で人間優勢説がいたがそれもこれが由来だという。
「で、今はその人間の国は?」
私がそう聞くとディディは、残念そうに答える。
「大きな、凄く大きな戦争があったのよ。
人間対様々な種族との間で。
人間が使う機械と魔法は、しだいに強い力により世界を壊すとこまでいったらしいわ。
挙句の果てに人間は、人間同士でも機械を使って争って国は滅んだわ。
今は、機械を使わない人間たちが生き残っているといわれてる。
これを教訓に世界では、魔法や機械の制限をするようになったんですって。
って言っても使える機械なんてないんだけど。
使い方も知らないし」
シドールが言う。
「そりゃあな、人間に対して思うことはあるわな。
でも、一部の俺らのエルフはどうしても気になる。
研究者として古代の力を未来に役立てられるんじゃないかなってな。
そしたら、魔法を使わないで何かを作りたいと思う人間が現れたというじゃないか。
エルフの我々には、思いもつかないアイデアやその偉大な魔力が欲しい。
俺の研究に協力してくれ。
礼は、こいつと俺が魔法を教える」
デディは、得意そうに特に大きくはない胸をはっていう。
「ケイ、まかせて。
私がなーんでも教えてあげる。
これでも国に認められた称号持ちなんだから、私」
こうして私は、魔法を習うかわりにシドール教授の実験を手伝うことになったのである。
読んで頂きありがとうございます。
今回も短文。
引き続き読んで頂けたらと思います。
評価☆☆☆お願いします。




