魔法学校での休日1
アネモネの嫌がらせが終わって3週間経った。
ようやく生活や仕事にも慣れてきてそれなりに仕事もできるようになった。
と言っても魔法を使う人達とは時間差があるが。
「はぁ〜」
私は、ベッドの上で大きく背伸びをしていつもより朝早く目覚める。
なにせ今日は、1日お休みをもらってるからだ。
休みと言っても午後はアドレーヌ町の医師であるハイン先生が紹介してくれる魔法の先生と会う約束をしている。
つまり師匠ってやつだ。
師匠、、漫画や小説でしか聞かない単語に少しワクワクする。
とりあえず、午前中は自由だ。
この際、このフォードブリッジという町を探索しようと思う。
ソフィアから給与を貰ってるから少しお金もあるし。
なにか美味しい物あったらいいなぁ。
そして私はウキウキと朝早く学校へ出た。
その姿を見てソフィアが少し恨めしそうにしていたのは、気にしないでおこう。
このフォードブリッジは、とにかく建物が多い。
これが全部学科で分けられていてこの町全体が学校なんだから規模がでかい。
ソフィアが言うには、このフォードブリッジは、国の権力は効かず独立しているらしい。
ここをまとめている人はどういう人なのだろう。
入学式に挨拶には来たらしいが、メイドである私は参加できないのでその人物を知らない。
きっと某有名な魔法学校の映画みたいに髭のながーい爺が校長をしているのだろう。
それにしても歩きづらい。
道に石が埋め込まれていてデコボコしているからだ。
馬車がスピードを出さないためだとか。
でも、まだ7歳程の私の足にはデコボコは辛い。
足の爪先が、引っかかって転びそうになる。
「うわぁ」
とうとう私はつまずいて横に倒れて綺麗に整えられた芝生に倒れた。
「あ、危なかった。
反対側の車道に倒れてたらたんこぶできてたわぁ」
「あなた、大丈夫ですか?」
背は高く、緑色の長い髪が腰にまでのびていて胸には生命樹のマークが描かれている白い服を着ているエルフの女性がいた。
彼女の後ろの建物と服装の形からしてシスターのようだ。
「すみません、シスター。
ちょっとつまずいてしまって」
シスターは、少し驚いた様子だったが
「もしかして観光の方かしら?
それとも生徒さんかしら。
これも生命樹のお導き。
どうぞ朝のミサにご参加ください」
いや、私は町の探索をしたいと言いたかったのだが、シスターのなんともいえない圧に押されて参加することになった。
「それにしても、ふっふっ、あの石につまずくとは人間の子供は可愛いものなのですね。
いや、失礼。
私、人間の子供を直接見るのは初めてでして。
私が思っているよりこれは、これは」
とシスターは何か興奮しているが、きっと小人みたいに見えるのだろう。
そういえば、前世のぽっちゃり女子高校生の時の私は、背が低くて英語の担任のチャーリー先生には小人族のホビットなんて呼ばれてたっけ。
「そういえばシスター、ここは観光業も盛んなのですか?」
「ええ、このフォードブリッジ魔法学校は、世界中でも有名です。
西の大陸にも有名な魔法学校はありますけど、こちらの方が歴史が長く伝統があるのです。
なにせ導き子様達が最初に作られた学校なのですから」
「導き子様?」
聞き返すと不思議な顔をシスターはした。
「でも、ちょうど良かったのかもしれませんね。
神父様の話を聞いていれば分かりますよ。
私はここでお別れです。
最後に名前を伺っても?」
「はい、私はケイといいます」
「ケイ、私の名前はローズといいます。
ケイ、名前覚えておきますよ、では」
こうして朝のミサが始まった。
聞くとこれは生命樹が生えた時の昔の話。
はるか昔、エルフや人間、獣人、ドワーフ、鬼人、龍人も魔法が使えず原始的な生活を過ごし、お互いの存在も知らずに生きてきた。
しかし、ある時生命樹の根の元から7人の導き子様が現れた。
導き子様達は、それぞれの種族たちに知恵と魔法などのギフトを授けた。
こうして今の魔法が溢れた世界になったと。
神父の話は、初耳だった。
そして私は、思った。
この導き子は、もしかしたら私と同じ転生者か異世界人なのではと。
確証は、無かったけど。
やはり生命樹には行きたいと改めて決意して教会を出る。
すると後ろから赤い帽子をかぶった少年とぶつかる。
「ごめんよ」
いや、いいんだよ。
私もそこの石につまずいて芝生にダイブしたんだから。
なーんだ、私以外にもつまずくやついるじゃん。
ちょっと安心したぁ。
さぁ、まだ時間はあるし昼ごはんの前に何かお店で食べ、、、ない。
「財布がなぁぁぁあああい」
きっとさっきの坊主だ。
私は、急いで追いかけた。
読んで頂きありがとうございます。
これからどんどん登場人物出てきます。
次回、王子との出会い
評価☆☆☆お願いします。




