騎士との出会い
しばらく歩いていると周りの空気が少しずつ変わっていくのを感じる。
空気が重たく感じるのだ。
その重たさの中で一瞬背中に冷たさを感じる。
私達は、すぐさま振り向きソフィアは、ナックルを着け私は片手剣を握る。
目線の先には、オスの鹿型で黒いドロドロしたヘドロがまとわりついている。
「はぁぁああああ」
ソフィアがさっそく1発2発とパンチや足蹴りをかますが、鹿の角にはじかれてしまう。
その後に私が横から攻撃するもやはり角に全部はじかれてしまう。
「ソフィア、これじゃあ」
「ええ、同時に」
同時にさっきと同じことをしようとした。
すると鹿の目が一瞬光ったと思ったら目から触手が伸びてきてソフィアを狙う。
「ソフィア」
剣のつばを握り直して剣先を変えるのに時間が足りない。
まずいと思ったその時に何かが凄い早さで触手を切っていく。
地面に突き刺ささった物は。
「矢?」
「ソフィア様」
遠くから声がして徐々に近づいてくる。
化け物は、怯んでいるようだ。
声の主は、男性で背が高くて耳が長いからエルフなのだろう。
水色の長い髪が綺麗だ。
しかし、見た目はマッチョじゃないのにあんなに強力な矢を放てるのだから凄い。
「ねぇ、ソフィア。
私達が探してる騎士って、、、」
「ええ、彼、リーフエルよ」
「あ、はじめまして」
「今は、目の前の化け物だ。
集中しろ」
注意されてはっとする。
だってソフィアと同じように美型がいたから忘れていた。
私達は、戦闘態勢を取る。
「そういえば、ケイはこの前の大きな化け物を倒した時はどうやったの?」
ソフィアが聞くとリーフエルが
「魔力の少ない人間が化け物を倒したのですか?」
と驚く。
「ええ、あの鹿より数倍デカいやつをね」
とソフィアがドヤ顔で言うとリーフエルは信じられないという風だ。
「化け物は、光の魔法に弱い。
光の魔法を大量にぶつけてみて。
核の石が出てくるからそれを私が壊す」
「それよりこのままやっても、、」
リーフエルが言おうとしているのを遮ってソフィアが「やりましょう」と決断する。
「ソフィア様」
「リーフエル、これは私の命令です。
光の矢を」
リーフエルが少し考えながらも弓をかまえる。
矢が光ってきた。
「やって」
ソフィアの合図で4本同時に矢をリーフエルが放つと曲線を描きながら矢が化け物に降り注ぐ。
化け物が矢に打たれヘドロが剥がれていく。
その中にある核の石を壊すために私が動く。
それを防ぐように触手が私に伸びるがソフィアがそれを防ぐ。
一瞬化け物の中に宝石のように光るものを見つけた。
「これだぁぁああ」
剣で石を切る。
すると化け物は、悲鳴をあげて塵になっていった。
「本当に人間が倒したのか」
リーフエルがそう呟いた。
こうして無事に騎士のリーフエルを見つけて町の宿に戻った。
「改めて私の名前は、ケイ」
「ああ、私はリーフエルだ。
それにしてもソフィア様は、よろしいのですか?
その、、人間を付き添わせて。
メイドなら我が故郷でも」
「いいのよ、リーフエル。
私は、父様のアドレーヌ町から行くのだから」
そのソフィアの目は何かを覚悟した目だった。
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