さようならアドレーヌ
「私の父は、アドレーヌ町の町長をする前は王家の兵士を務めていたの。
でも、人間は魔力も低いから兵士でも下っ端の方だった。
いつものように敷地の見回りをしていたある日家出をした母親と出会ったの。
父はひと目で恋に落ちた。
星の光を集めたような金髪の長い髪に白い肌、父親よりも背が高くて強い。
でもそれは母もだった。
それから毎晩、父と母は会うようになって愛を育んだ。
ある時、母親の命を狙う事件が起きた。
正確には、母親の中にいる私を。
エルフの血を人間が汚したと襲ってきたの。
そこで王は、母が私を産んですぐに父親に渡し、目の届かないアドレーヌ町へ行かせるように言った。
無事に国が認定している魔法学校の卒業書を手にして王都へ戻るようにって。
たから私、どうしても無事に魔法学校を卒業しなきゃいけないの。
一緒にいてくれる?」
ソフィアは私の手を強く握る。
私はそっと片方の手を重ねる。
「私は、ずっとソフィアに助けられてきた。
その恩を返したい」
「ありがとう。
私もケイがニィーホンへ行けれるように協力するね。
あとリビングにネオさんがいる。
もう明日は、この町を出なくちゃいけないんだから挨拶しといた方がいいでしょ。
だから、ね」
と私の手を引っ張りリビングへとむかう。
ネオさんとは、メイドになると決めてから住み込みで修行してるから久しぶりだ。
リビングのドアを開けるとネオさんがメイド服の私を見ながら
「本当は男の子にしたかった、、」と呟いている。
つい最近までは、剣の稽古などして兵士長のあと継ぎなんて言われてたのだ。
その気になっていたのだろう。
でも、女の子でも強くていいでしょ?
「よぉ」
ネオさんが最初に声をかける。
「久しぶりだね、、。
どうこの格好」
すると恥ずかしそうにネオさんは
「女の子の格好も似合うな」
なんて気をつかってくれる。
「本当はミナも連れてきたかったんだが、お前の魔力について広めないためにも連れて来れなかった。
すまん。
町のみんなは、今回の化け物の件で活躍したひとりとしてソフィアを守るための護衛騎士見習いとして付き添うという形にしてる」
「ありがとう。
私こそごめん。
良い息子になれなかったよね」
ネオさんが側に寄ると私を抱きしめる。
「そりゃあ、最初はコクの生まれ変わりだと思った。
でも、次第にケイは、ケイだと考えるようになった。
ミナも同じだ。
お前は私の家族だ。
幸せになってくれ」
そう言うとネオさんは、家へ帰っていった。
私のなかで、もしニィーホンへ行って元の世界に帰れなかったらここに帰ってこようと思った。
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