メイドのはじまり
メイド、それは清掃、洗濯、炊事などの家庭内労働を行う女性の使用人のことを言う。
決してお茶やケーキなどを食す場所で
「美味しくなる魔法をかけますね(はーと)」
と言って萌えという魔法を提供する従業員ではない。
「なんですか。
この皿の洗い方は!!
もっと隅々まで力をこめて」
「はい、すみません」
私は、今猛烈な使用人レッスンの真っ最中だ。
着慣れないロングのメイド服を着て皿を洗う。
なぜこうなってしまったのだろう。
ゲームの世界に転生したものの元の世界に戻りたくて、完全に感だけど生命樹がある日本と同じ名前ニィーホンという島に行く事を決めた。
決めたのはいいけど、私は子供。
しかも能力は、生まれたばかりの赤ちゃん同然だった。
でも、私は諦めなかった。
教会では字を学んだり、町の困っている人の手伝いをしてお金を貯め、体力をつける。
ソフィアという友達の協力でネオ兵士長に剣などの稽古をしてもらえるようになった。
6、7歳になるとこの町では、進路を決める。
私は、ギルドに登録してまず見習いをして大物の魔物や化け物を倒せたら旅人としてニィーホンを目指してみようと思っていた。
しかし、いきなりの巨大な化け物が現れて町を半壊した。
私は、ネオさんを救うために化け物の体内に入ったのだけど、その中での体験は、今でも理解できないでいる。
分かることは、ネオさんの息子でコクさんが助けてくれたこと。
化け物の核がきれいな石で、それを割ったら私の体内に魔力が入ってきたことだ。
そのおかげで私の魔力は、数え切れないくらいの数値に跳ね上がった。
医師のハイン先生によるとこの巨大な魔力では人間の体は破裂するらしいのだが、今のところ何も感じない健康体だ。
だが、魔法の制御できない、使い方もど素人の私を町に置いておくのは、危険だと町長は判断した。
確かにいつ私の体が破裂するか分からないのは、怖いよね。
私だけならいいけどこの数値不明の魔力の爆発は、町をふっとばすとかありそうだ。
しかし、ただ私を町に出すだけでは、問題があるらしい。
私の親代わりをしてくれるネオさんは、私が外にある組織などの魔力の道具になってしまうのを心配してくれた。
そこでハイン先生は、1つの提案をだす。
町長の娘であるソフィアの魔法学校へ進学するので、そのメイドとして私を連れて行くというものだ。
ハイン先生には、魔法学校に知り合いがいるらしい。
そこでメイドの仕事をしながら教授の手伝いをする。
そして報酬は、魔法を教えてもらうこと。
こうして私は、ソフィアのメイドになった。
魔法学校へ行くのは、2週間後。
学校へ連れて行けるメイドは、2人までなのだが、全ての仕事をもう1人に任せるなんてできない。
私は、メイド見習いとして特別に3人目として行くことになった。
2人のメイドは、いきなりの事で驚いていたけど主の命だ。
受け入れて教育係にもなってくれた。
メイドの1人、リリーさんは、背が高く、髪が青くボブヘアをしている。
子供の私にでも物事をはっきり伝えてきて厳しいが、その言葉はためになる。
今は、私にメイドの基礎である清掃を教えてくれている。
もう1人のメイド、フレアは、逆におっとりしてる。
黄緑のロングヘアに背は低めだ。
「あらあら、いつもリリーは厳しいわね」
といいながらソフィアの服を縫っていたり、最近は、入学式後に行われる晩餐会のアクセサリー作りを作っている。
言葉は、おっとりしているが手の動きは俊敏だ。
とても真似できない。
「ケイ、あんたはフレアの真似なんてしなくていいんだからね」
リリーさんが言う。
「フレアは、針仕事が1番得意なの。
そのために雇われたくらいよ。
あんたは、とりあえず基礎の清掃第1よ。
さぁ、窓拭きはじめー」
「はぃぃ」
私はバケツと雑巾を取りに行こうとすると町長、、いや主様がやってきた。
リリーさんとフレアさんがさっと立ち1箇所に集まる。
私も行かねばとすると主様がお止めした。
「待て、ケイ。
話がある。
ああ、リリー、フレアも聞いて欲しい。
ケイ、お前にしかできない仕事を言いにきた」
主様は、少し申し訳無さそうに話した。
「ケイ、あなたにはソフィアの毒見役をお願いしたい」
リリーさんとフレアさんが少し驚いた顔になった。
「学校の食事は、安全だろうがソフィアのためだ。
ケイは、毒耐性がついていると聞く。
これほど適任者がいない」
「主様、言葉を申してもよろしいでしょうか」
「許す、リリー」
「毒耐性がついていても体は反応してしまうと思うのですが」
「ああ、その分リリーやフレアで仕事をカバーしてあげてくれ。
元々メイドは、2人連れて行く規則だった。
毒見役は、リリーかフレアどちらかになっていたはず。
それを思えばケイは、お前たちにとって幸運なのかもしれん。
リリー、これから毒見のやり方を教えるように」
「はい、かしこまりました」
こうして私の役割が増えたのである。
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