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アドレーヌの町

「我々の勝利だー!!!」

遠くで聞こえる声。


「ネオ兵士長!!」

アーロンや他の兵士達が私達に気がつき、駆け寄ってくる。

周りを見れば建物が崩れ、ボロボロだ。

私達は、スライムをかぶったようにドロドロで気持ち悪い。

でも、私はしっかりとネオさんを掴んでいた。




あれから1週間が経った。

町は、ちゃくちゃくと復興をし始めている。

建物は、完全にとはいかないが直り、シンボル的存在の役所の白いレンガも積み上げられている。

これならあと1ヶ月もすれば元に戻るだろう。

魔法の力恐るべし。


しかし、あの化け物は大きな傷を残した。


「おばあちゃん、今週の食べ物置いとくね」


いつものお手伝いで団地にいるおばあちゃんに食料を届けに行く。

おばあちゃんは、ありがとうといいながら

「ほら、今日も子供たちが公園で走り回ってる」

なんてなくなってしまった公園と子供達の事を言う。


「おばあちゃん、、」

なんて声をかけたらいいのか悩んでいると1人の女性が現れた。

「おばあちゃん、もう大丈夫よ」

ふくよかでどこかおばあちゃんに似ている人だ。

「あなたは?」


「娘です。

末っ子ですけど。

姉からよく聞いていました。

食料を届けに来てくれる子がいるって」


彼女な話では、姉の家族とおばあちゃんを含めて末っ子が住む海の町ヴェールへと引っ越すらしい。

ここにいるのは、あまりにも辛いのだろう。

おばあちゃんだけじゃない。 

心に傷を負い町を出る人が多くいた。

化け物は、人々の心に深く傷をつけた。


それでも心の傷をバネにウィリアムさんのように今度は丈夫な町を作るんだと頑張っている人達もいた。

カイザムさんもその1人だ。

片腕は、なくなったが教育係として兵士達をまとめている。

イザームさんも相変わらずだ。

ゴードンさんも

「美味しいもの沢山食べてみんなを元気にしてやらねぇとな」

なんて言って頑張っている。


ネオさんは、あれから私が持っていた片手剣を見つめながら過ごしていた。

ある夜、ネオさんが教えてくれた。

この片手剣は、コクさんのものらしい。


「あの化け物の中で夢を見たんだ。

コクが謝ってたよ。

そして感謝もしてた。

あれは間違いなくコクだ」


そう言うとネオさんは、泣いてその片手剣を抱きしめた。

まるでコクさんを抱きしめるように。


読んで頂き、ありがとうございます。

少しずつですが更新していけたらと思います。


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