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アドレーヌの町 襲撃

読んで頂き、ありがとうございます。

もし良いと思ったら☆☆☆評価頂けたら嬉しいです。


今日は、3人で森にゴードンさんに頼まれたハスの実、3種類のハーブ、イノシシ肉を取りに行く。

私達はわいわいしながら次々とゲットしていく。


「そういえば、みんなもう進路は決まった?」


私はふとみんなに聞いてみた。

今年で私達は9歳、この世界では将来の進路を決める歳だ。


「僕は父さんのあとをついでコックになろうと思うんです」


ロンは恥ずかしそうに言う。


「私は、もう決められているわ。

フォードブリッジ学校へ行くの」


「え!!

それって国1番の魔法学校だよね」


ロンは、驚いているがどのくらい凄いの分からない。

説明してくれるが、要約するとそれは凄い凄い学校なんだってことは分かった。

映画で観た某魔法学校みたいなやつかな?




しばらくして南門に近づいてくると空気が少しずつ変わって行くのを感じた。

獣人で鼻がよいロンがいち早く気がついた。


「ウソ、、大変だ。

みんな急いでください」


ロンに言われて走って向かうとあるはずの南門は崩れていた。

その門を抜けた先は、さらに酷かった。

団地があった建物は崩れて、火の粉が舞っている。

火を消すのに必死な人々の中で泣き叫び両親に助けを求める子供達。

その中で立ちすくむおばあちゃんがいた。

いつも手伝いで世話になっているおばあちゃんだ。


「おばあちゃん、何があったの?」


私達の顔を見て安心したようだ。

目に涙を浮かべながら応えてくれる。


「あぁ、あんたは無事だったんだね。

見てご覧あっという間にこの様さ。

大きい、大きい化け物が現れたかと思ったら。

あああああ、目の前で走って子供達を食べて。

ああああああ」


「おばあちゃん、しっかりして」


おばあちゃんは、叫び終わると1つの方向を見て固まってしまった。

このままにはしておけない。

おばあちゃんの家族を探している中、ゴードンさんを見つけた。


「ゴードンさん!!」


「父さん」


ゴードンさんは、足を引きずりながら戸惑う人達を集めて誘導していた。


「おぉ、無事だったか。

今のところアイツは、役所から教会方面に向かってる。

ここが1番安全だ。

ハイン先生が西門付近で治療してる。

1番あそこが被害を受けてるからな」


「どうしてこんなことに」


ソフィアが聞くとゴードンさんもよくはわからないのだという。

ただ人づてで聞いた話によると西門の魔の森から現れて南門側に渡り、ギルドにいる狩人やら団地にいる人々を襲い、中央に向かって行ったのだという。

化け物は、それはそれは大きく一戸建ての家を飲み込むくらいでかいらしい。

そして6本の足をした昆虫に似ているらしい。


「あんなやつ、初めて見た。

ネオ兵士長が向かってるだろうけどよ。

倒せるのか、、」


胸騒ぎがした。


「行ってくる」


ゴードンさんの止める声を無視して走り出す。

一緒にソフィアも付いてきた。


「私も行くわ。

お父様の様子や北門側の被害も気になるもの」 


「待って、、待ってください」


遠く後ろからロンの声がする。


「ロン、君はお父さんと一緒にいてあげてくれ」


「嫌です。

僕も役に立ちたいです。

それにきっと先には兄さんもいるはず。

無事を確認したいんです」


ロンの強い思いを感じて一緒に行くことを決めて走る。

中央に入っていくと被害も大きくなっていった。

逃げ惑う人々に何度もぶつかりながらまずは役所を目指す。

役所に着くとシンボルだった白いレンガも瓦礫とかしていた。

人々がレンガを持ち上げて下敷きなっている人を助けている。

その中にウィリアムさんがいた。


「ウィリアムさん!!」


「ああ、ケイ。

ソフィアお嬢様。

お父様は、無事ですよ。

北門側はあまり被害も大きくなってないようですが、ここも危険です。

つい先程まで化け物が暴れていました。

今は東門へ移動してます。

ネオ兵士長のおかげですが、、。

あまり言いたくないのですが、あの化け物はコクを殺めたやつではないでしょうか」


やはりと思った。


「コクが亡くなって1年もあればあのように大きくなったのも頷けます。

ネオ兵士長が心配です」


ウィリアムの言葉にいても立ってもいられなくなり東門へ向かう。

ソフィアとロンが止めようとするが、振り切って走る。

東門へ近くにつれて被害も生々しくなっていく。

建物が何処かで崩れている。

ロンじゃなくても分かる血の匂い。

その途中で大きな瓦礫の中で泣き叫ぶ兵士を見つけた。


「レギーラさん!!」


ロンが任せてと瓦礫を退ける。

その瓦礫の下には、カイザムさんが倒れていた。

しかも、右腕がない。


「カイザムせんぱぁいがぁぁ。

ネオさんがぁぁぁ」


「レギーラさん、落ち着いて。

何があったんですか?

何が?」


レギーラさんは、震える声でこたえた。


「俺が悪かったんっす。

勢いよく立ち向かったのは、いいものの。

触手にやられそうになって。

そしたらカイザム先輩が俺を庇って右腕を。

自ら右腕を切ったから体ごと持っていかれなかったっすけど。

いくら治療魔法使っても目を覚ましてくれなくて。

そしたら俺も力出なくなって」


「魔法の使い過ぎね。

ハイン先生の薬を飲ませれば戻るわ。

カイザムの方は、、、うん、大丈夫。

たぶん目を覚まさないのは、精神的なもの。

自ら右腕を切ったんだもの。

そうとうな精神力を使ったんだわ」


ソフィアが、ロンと一緒にイザームさんとカイザムをハイン先生がいる西門へ連れ行くと言う。


「私は、もう止めないわ。

でも危なくなったらすぐに逃げること。

約束して」


ソフィアが真剣な眼差しで言う。


「そうですよ。

僕たちもすぐに戻ってきますから」


そう言うとロンは、カイザムを担ぐ。

本当に強くなったんだなと感心する。


「分かった

約束する」


ソフィアとロンに約束してさらに東門へと近づく。

すると遠くからでも化け物が見えてきた。

ドロドロとした液体をまといGのような6本足の虫のような化け物。

しかし、動きは思ったより早くない。

次々と兵士の悲鳴が聞こえる。

一瞬兵士の魔法で閃光玉のような光が放たれた。

うめき声をあげる化け物。

閃光玉が当たった場所が、ドロドロを掻き分けられていくがあっという間に元に戻った。

だが、その一瞬を見逃さなかった。

その中に私は見つけたのだ。


「ネオさぁぁああああん」


ネオさんが体内にいるところを。



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