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アドレーヌの町12

読んで頂きありがとうございます。

もし、良かったら☆☆☆評価頂けたら嬉しいです。

「何をニヤニヤしとるんじゃ?

まさかその毒性無効で体に無茶をさせる気じゃ?」


ハイン先生が心配そうに聞くので、私がやろうとしている事を話してみた。

そう『魔法を使わないで酒、醤油、味噌などを作る作戦!!』


「こうじきん?とはなんじゃ?」


「この世の中には小さい見えない生き物がいまして、その中には発酵することで魔法を使わずに食品を作れる麹菌があるのです。」


「うむ、私も医療を学ぶ身だからな菌の事は知っておる。

しかし、このような使い道は聞いたことがない」


「私はその麹菌を使って米麹を作り、酒、醤油などを作りたいと思ってます」 


だが、問題がある。

麹菌の見つけ方が分からない。

昔の人は、水田の稲穂につく胞子の塊に灰を加えると麹菌だけを採取できるという方法を見つけたり、腐った大豆から見つけたり、空気中から麹菌を見つけ出したという人がいる。

とりあえず、私は自然にできた菌を口にして試してみようと思っていた。

それを言うとハイン先生は頭を抱えた。


「それをやるなら魔法を使うしかない。

今の段階じゃ、無理がある。

もう少し考えい。

しかし、魔法を使わないで物事をするという考えが面白い。

知り合いでへんてこな道具を作るやつがいてな力になるかもしれん。

この話をしたら協力してくれるじゃろ」


なかなか先は長そうだが私には玄米がある。

口噛み酒から始めてみよう。

まぁ、まずは白米を食べるのが先だ。



治療室から出るとネオさんやロン、ソフィアたちがやってきて心配してくれた。


「毒性無効が付いたんだからラッキーだよ」

て言ったらソフィアは泣いて謝り、ネオさんとロンは、ひいていた。



帰ってさっそくゴードンさんから貰った玄米を精米する。

ただひたすらに瓶に入れた玄米を棒でつく作業だ。

それが結構時間がかかる。

1日では無理だなと思い日にちをかけることにした。

教会での文字を覚えることは終了した。

今では18歳ごろが読む本を読んでいる。

主に恋愛話や冒険談ものだ。

稽古は、ネオさんも教えてくれるようになった。

1つを深くというより、色んな戦いのやり方を教えてくれる。

剣、弓、槍、拳の基本4つを中心に訓練する。

銃も教えたいのだそうだが最近開発されたばかりの武器。

よほどの理由がないかぎり国からの許可が出ず都の兵士くらいしか使えないという。

訓練していくうちに剣と弓が手に馴染むようになってきた。

といっても剣も弓も小型用だが。

しかし、ソフィアは違う。

剣も弓も大人用を使う。

まぁ、本人は拳が1番なんだとか。

凄いです。


精米作業は、稽古中や手伝いの時はできないので、家に帰ってからする。

途中ミナさんに見られて不思議に思われていたけど説明すると興味深そうに食べてみたいというのでミナさんの協力により夕食は白米になった。

飯ごう的な鍋を使い米を炊く。

出来上がったのは、全部白くはなく鍋の縁は焦げているが、真ん中はまさに白米だった。

木の棒でかき混ぜるとほくほくと白い煙がたつ。

この世界で最初に白米だ。

最高だ!!

そして夕食の時、白米を食べたネオさんとミナさんの最初の感想は、味がしないけど食感が独特で面白いだった。

そうですよね。

普段、焼いたり蒸したりして塩味など濃い物を食べていると味は薄いよね。


「この前の餃子や他の食べ物と一緒に食べるといいかもな」


「あら、餃子というものも食べてみたいわ」


ネオさんとミナさんが楽しそうに話している。

その姿を見て私は、幸せだった。

そういう日々が1年続いた。


「いってきまーす」


「行ってらっしゃい。

今日は、ロンとソフィアで森に採取?

あんまり深く入っちゃだめよ」


ミナさんが声をかける。

1年でネオさんに許可がでるくらい強くなった。

身長は、少し伸びたけどまぁ小学生3年くらい。

髪はのびて長い黒髪を1つ結びにしている。

ロンは相変わらず背が低いが前より強くなっていた。

あのいじめっ子たちドラ達に嫌なことは嫌だと言えるようになったらしい。

ソフィアは、相変わらず変わらない。

いつもの猫耳フードをかぶっている。

最近は、ロンに料理を教わっているようだ。

今日は、3人で森に採取しに行く。

ゴードンさんのお使いだ。

私達は、わいわいと森へ入って行った。

それが、最後になるとは思わずに。



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