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アドレーヌの町11

ネオさんがコクさんの死について話してくれた。

そしてネオさんの願いも。

しかし、その返答はできなかった。

私は、元の世界に戻りたいのだから。

重たい沈黙の中、 


「ケイ!!

何してるの?

あらネオじいちゃんも」


ソフィアが声をかけてきた。

なんだか嬉しそうだ。


「じいちゃんじゃなくておじさんだ」


ネオさんがツッコミしてもソフィアはスルーで嬉しそうにケイの前に1つの皿を差し出してきた。


「ケイ、今日の餃子美味しかったわ。

で、私も考えて作ってみたの。

題して「土煮込み」どう?

食べてみて」


確かに土と表現するくらい茶色い煮込み料理だ。

日本料理も茶色い料理が多い。

きっとここの特産のものを使ったのかもしれない。

食料倉庫には、実際にどう料理すれば良いのか分からないものがあった。

今後の料理の経験になるだろうとありがたく頂こう。

食べようと口を開けた瞬間、その後ろでネオさんが必死に止めようとしているが、私の一口の方が早かった。

口の中に広がったのは、本当に土!!

土の味がする。

しばらくするとものすごく苦味を感じる。


「ソ、ソフィア、いったい何をいれたの?」


するとソフィアはえっへんと自慢そうに言う。


「美味しいでしょう。

鍋にひいて焼かれた土は栄養が高くなるの。

それに栄養がさらに倍増するマグラナしいたけをいれて」


なんてこった。

聞いているうちにだんだんと意識が薄くなるのを感じた。

途中でロンが走ってきて


「手遅れだった」


なんて嘆いているのが見える。

ネオさんが


「あいつは昔から料理が絶望的だからなぁなんて」

ああ、早く言ってくれ。

私はそこで失神した。


そういえば佐々木恵の頃、親友の水口杏子も料理だけが絶望的に下手だった。

砂糖と塩を間違えるならいい。

料理に土や草など平気で入れようとする。

そのたびに犠牲になったのは、私だった。

あまりにも絶望的だったので学校帰りに美味しい食べ物屋やカフェに寄るのを誘ったのは私だ。

まぁ、私が本当は食べたいからなんだけど。

よく杏子は

「恵は、よく美味しい店を見つけるね」

なんて言ってたっけ。


目が覚めるとハイン先生の病院のベッドの上だった。

数時間寝ていたらしい。

まさか倒れるとは思わなかったらしくソフィアは大慌てだったらしい。


「もう大丈夫じゃよ。

体から毒は抜けたはずじゃ」


ハイン先生、今はっきりソフィアの料理を毒って言った。

すると体というかタグが熱くなってる感じがした。

この感じは、久しぶりだ。

魔力などの値が上がった時に似ている。

さっそくタグを表示させる。

『ケイ』

【種族】人間

【性別】未定

【年齢】6歳

【クラス】未定

『アドレーヌ町より生まれた無限の子』

【レベル】7

【攻撃力】3

【防御力】30

【魔力】10

毒性無効のスキルを会得。


『毒性無効?!!』

私のタグを覗いたハインツさんも驚いている。

そんなに威力あったの?

あの料理!!


「こりゃたまげたわい。

確かにそういうスキルがあるとは聞いていたが、あっても魔物くらいじゃと思っておったわ。

まさか人間に出るとは」


「えぇ、でも、、。

これならアレができるかも」

私は1つの考えが浮かんだ。

これなら魔法を使わなくても酒、醤油、味噌ができるかも。

私の体で試して見つけるのだ。

そう、麹菌を!!



読んで頂きありがとうございます。

もし良かったら☆☆☆評価頂けたら嬉しいです。

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