アドレーヌの町8 訓練
あれから言葉を学びに教会へ行く事と体力作りと剣の稽古をしに稽古場へ通う日々が始まった。
教会では朝1番に命を循環する生命樹に祈ってから文字を学ぶ。
教会には、私より幼い子が沢山いた。
みんな私より幼いのにしっかりしてて、森へ食べ物採取をしてたりとたくましい。
どうして私より年上がいないのか聞くと、9歳や10歳になると家業がある子は継ぐため見習いになったり、町を出て学校へ通ったりするから私より年上はいないのだという。
「あたしは、お母さんがお針子屋さんだから私も服を縫うの。
この街で1番綺麗なドレスを作るんだから」
おさげの女の子が目をきらきらさせて言う。
私はどうだろう?
私は、帰るきっかけになりそうな生命樹へいきたいから旅人?ギルドだっけそっちの方面を目指したい。
「さぁ、もう1度だ」
「はい」
私の稽古は、木刀を手に素振りするだけだ。
最初は、藁の人形を相手に片手剣で突いたり、刺したり、叩いたりの練習をしていたのだが、剣は重くて盾も引きずり練習どころではなかった。
カイザムは、私が予定よりひ弱だった事に驚いた様子だった。
でも、みんな最初はこうだったはずだ。
力はついてきてる。
しかも今日はカイザムさんが稽古をしてくれる。
早速稽古開始だ。
カイザムさんの合図に下から上へと流れるように打つ。
しかし、すべてうち流されてしまい型が崩されてしまう。
「ケイ、まだまだ型が大ぶりすぎる。
無駄が多い」
「はい」
次は、槍を相手にする稽古だ。
相手の鋭い突きを交わして打つのだが、打ってもうまく塞がれてしまう。
それにしても、剣だけでなく槍まで完璧に使えるカイザムさん凄いと尊敬するとともにうきうきが止まらないでいるとイザームさん不機嫌そうにやってきた。
「悪いけど稽古は中止。
緊急に排除作戦延長になったっす」
「排除作戦?」
私が聞くとイザームは、勢いよく私の体をガシッと掴むと文句を吐き出す。
「魔物や化け物排除班が中心に動いてたんだが、思ったより魔物が多いし、普段おとなしい魔物が凶暴になってるらしいっす。
だから先輩も急遽加わるようにって。
なのに俺はここに残れって言うっすよ、ネオ兵長。
俺にもチャンスがあれば、活躍できるのに。
ケイ、お前もそう思うよな」
「甘えるなイザーム」
カイザムが言う。
「俺にもそんな時期があった。
小さな仕事ができないやつに大きな仕事はできない。
今をしっかりやれ、ケイみたいにな」
「え?」
カイザムさんがクスッと笑いながら
「ケイの夢は、生命樹へ行くことらしい。
ネオさんが子供らしい夢があるって言ってたよ。
まぁ、旅をするならギルド登録できるくらい強くならなくちゃな
頑張れよ」
と言うと、稽古場を去った。
ネオさんは、どのくらい周りに私の事を言っているのだろう。
イザームさんに「お前も大変だな」なんて肩を叩かれるし。
恥ずかしいと思っているとイザームさんが気になる事を言って不安になった。
「でも魔物が門番に近づいたからって門番の兵士も連れて行ったんだよなぁ。
あいつ大丈夫かな、、ゴードン」
読んで頂き、ありがとうございます。




