表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光の者と闇の者が恋に堕ちる時  作者: リア充爆発しろ
1/2

勇者と魔王が出会うとき。

「はぁ、はぁ」


 黒より黒い壁、血の如く赤い廊下を、息を切らしながら走り続ける黒髪の少年

 彼は、勇者だ。


「ここに…魔王が…やっと会える」


 勇者とは、魔を葬る者。弱き者の味方、人類の味方。

 そんな勇者は魔王に…


「やっと会えた・・・魔王」

「遅いではないか、勇者」


 恋をした。





 ※※※※※

「のう勇者よ、今日は何をしようか」

「アランと呼べと言ったろう魔王」

「な、なら我のことも名前で呼んでほしい!ベベルと!」


(あぁ、魔王との隠居は今日で二週間目か

 幸せってこういう事を言うんだな・・・)


 鳥がチュンチュンと鳴き、涼しい風が二人の肌をなでる


「おい、人の話を聞かぬか!魔王ぞ!我魔王ぞ!」


 すると勇者は空を見上げ


「あの時みたいだな、ベベル」

「ぬ?どうしたのだ急に…あぁ確かに、アランと引き裂かれた空だ…」


 少し時を遡ろう、そう

 勇者と魔王の出会いまで。



 ※※※※※

「アラン!水を汲んできてくれ!」


(また水か、あそこ苦手なんだよなぁ…)


 アラン、セーズ村のしがない村人

 後の勇者である。


 勇者の朝は早い。起床、薪割り、家畜の世話。

 あとは大人の頼み事。

 だがこの勇者、村人のわりにどこか異質であった。

 見たことのない黒髪、黒目。セーズ村、いや、王都にもそんな容姿の者はだれ一人いなかった。

 だが一つ、黒髪黒目について書かれていた書物があった。それは【勇者伝説】。

 この本には、勇者は黒髪に黒目と記されており、アランは伝説の勇者の生まれ変わりではないかと

 セーズ村では有名だった。まぁ、後々勇者なったけど。


「ふっ!?ふぅ…なんも居ないか…」


(やっぱり…視線を感じる…今日こそは正体を…)


 10歳の子供を少し超える高さの林を抜けるとそこには


「き、君は・・・?」


 赤い角に少しボロボロの黒いドレスを着た

 後の魔王が居たのでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ