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永遠なる力  作者: イレオ
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始まりの力

この世界にはいろんな力が秘められていた。

それらの力は人の進化や環境、産業などにいろいろ加わってきた。

もちろんそれら良い事に使う者もいれば、悪行に使う者もいた。

これはそんな波乱の時に永遠の力を手にした少年少女の物語である。


第壱章始まりの出会い

「さあーて、これからどーする?」

にこにこしながら腕を組む男、彼の名は(りゅう)(らい)(げん)()わんぱくで好奇心旺盛なガキ。

「始業式終わってすぐそれかよ」

「家でおとなしくしていろ、始業式から問題を起こされたらたまらないからな」

眼鏡を人差し指でクイッとやり言ってきたのは、(ひょう)(ぎり)水仙(すいせん)クールで常に冷静な性格。

「4人でカラオケ行く?」

提案してきたのはその場を和ませるのがうまい那風(なふう)綺羅(きら)だ。

「いいね、氷霧も良いじゃん行こうぜ、中学3年もう後には引けない時期、

今のうちにパ~と行っとこうよ」

さらに付け加え氷霧を誘うのが(めい)()()(いん)

「そんな暇あるなら明日やる魔道テストの準備でもしていろ玄武」

「魔道テストか。これのおかげで勉強が増えるからめんどくさいんだけどね」


10年前和崎(わざき)()異生(いお)と言う科学者がある鍵を見つけた。

その鍵の発見後博物館などに移すなどでいろいろと世界中を回った。

しかしそれを手にした者たちが次々に謎の死を遂げていた。もちろん和崎呬異生もだ。

だが6年前魔力の大暴走が起きそれにより大地震が起きた。大地震の際2人の少年と少女が鍵を手にした。そのとき鍵は光り輝き人々の体へ吸い込まれていった。それが今で言う「魔力」というものだ。

魔力が解き放たれすぐその魔力使いこなし新たな使い方を発見したものがいたそれを人類は「賢者」などと言った。

その賢者はそれぞれの属性別に10体の魂を創り姿を消した。

のちにその魂は「神の御霊(みたま)」と呼ばれた。


「まー将来魔道士になれば楽だし収入もがっぽがっぽ入るからそっちの方がいいんだけどね」

「ああ、先月で6年目か、ようやく魔道法ができてようやくおれたちも魔道士になれるんだな」

「俺にこね―かなー神の御霊こいつがくればその属性の頂点、いや神になれんだろ、いいもんじゃねえかおれもほしいな~」

頷き合いながら今年新たに改名された都立朱()(ざき)中学の校門を出た。


日本では魔道をどの国よりも研究され解明されてきた。

魔道にはいくつか種類があり主に2つ黒魔術、白魔術、がある。

近年では黒魔術による犯罪が多発していたため7111年6月15日に

日本国魔道使用法ができ人々が使える魔法や教えるべき魔法が制限され管理されるようになった。

しかしこれによりこの法律が無かった頃に比べ犯罪率も減り新たな組織もできた。

警察や海軍、陸軍、空軍などの組織から独立しできた組織「魔道組織団パラジアン」

この組織は魔道による犯罪テロ魔道法の違反に対する者への物理的かつ魔道での攻撃権限などを持つ警察や自衛隊よりちょっと過激な国際レベルの組織である。

魔術は今では合計9教科あったものにプラスされ必修科目として授業に取り入れられている。


「氷霧は医者だっけ魔力を応用した」

不意に綺羅が確認する。

「ああ、この力で人を救うそれができれば何でもするさ」

氷霧は一昨年の冬両親を不治の病で亡くし今は一人で暮らしている。

そんなこともあり自分が経験し悲しい思いをしたので他の人たちにはさせまいと医者の道を選んだ。

「まあ俺らも似たような感じだけどな…」

玄武は母親を魔道犯罪に巻き込まれ亡くなり父親は海外で仕事をしていて家に居らず氷霧の家の隣のアパートに住んでいる。

綺羅は孤児院で育っていて親の事は何も覚えていない。

「露陰ってさあ謎多いよな」

「なんだよ玄武いきなり、言っただろう俺に家族はいないって。

まあそう言われても仕方ないもんな」

露陰は一昨年転校してきたしかし驚いたのは来た当初は全く感情がなくいつも同じ顔をしてボーっとしていたそんな時に玄武たちが声をかけ仲間になったちょっとした悪ガキになった。

「なーんにも覚えてねーもんオヤジの顔も母さんの顔も…どんな家だったのかどんなとこに住んでたのか。きずいたら利香(りか)の家の前に名前の書いた紙を握って倒れていたんだから」

「でもいいじゃんか、なんせクラスでなかなか人気の()火斑(かむら)利香と同居って羨ましすぎじゃん」

美火斑利香クラス内ではなかなかの人気であり特に体育に関してはこの学校トップといってもおかしくはないほどの腕の少女(若干気性が荒い)

「いいなんてもんじゃねえよあいつと一緒に暮らしてていいと思ったことは一度も…」

「露陰ー!待てー」

「ほら言わんこっちゃない」

利香が大きく腕を振り上げる、

「いけー(ごう)真炎弾(まえんだん)

呪文を唱えると美香の手のひらに一つの野球ボール並の火の玉が現れた。

「おりゃー」

その火の玉を剛速球で露陰めがけて投げた。

「はぁ~またか、無棍(むこん)よ来い」

露陰も呪文を唱えると右手に半透明の棍棒を持ちバッターの構えになり、

「そーれっ!」

火の玉の芯に当て見事に打ち返した。

打ち返された球は見事に空の彼方へ消えていった。

「露陰!あんたまだ掃除あるでしょうが早く戻って来い」

叫びながら全速力で露陰めがけ走る美香。

「そういうわけで先逃げるは。無重力(ゼログラビティー)起動」

呪文を唱えると露陰は浮き上がりあっという間に信号機と同じくらいの高さになった。

「じゃ、後よろしく」

ピースサインを送り颯爽と逃げて行った。




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