異世界転生
「なにこの演出!私生まれて初めて見たわ!」
「そんなに凄いの?」
ん?何処だここ、また真っ暗で何も見えない…ってか狭い!
「金色とかSレア以上確定よ!もしかしたらUレアかもしれないわね!!…えっ!?また色が変わった…虹色!?」
「おいおい虹色って言ったらLレアじゃねーのか!嬢ちゃん良かったな!このガチャでは初になる!」
やけに外が騒がしい一体何が起きているのだろうか。
「どうゆうこと?物凄くいいってこと?」
「いいも何もLレアなんて100年に一体出るか出ないかの伝説級モンスターよ!英雄クラスが所有する召喚獣と一緒!」
なんか凄い事が起こっているらしいが真っ暗でなんも見えない、とりあえず声の主は三人他にも奥の方でたくさん人の声がガヤガヤ聴こえる。
「マジかよ…また色が変わるぞ…」
「クリスタル!?Lレア以上は存在しないはずじゃ…」
「えぇ!?」
パキッペキキッ
デーデレデレデーン
お!外に出られる!うぉ眩しい!!
謎のファンファーレと共に外に出た、すると目の前には褐色肌で銀髪、金色の瞳をした少女が佇んでいた。
後ろの方ではツインテールの女の子とガタイのいいおじさんがいて、その奥のギャラリーではたくさんの人達が見ている。
「……」
「……」
「……」
なんだよこいつら…皆んなして俺の方見て。
「これが伝説級のLレアモンスター…?」
「こりやー、予想外だ…」
「…かわいい」
目の前の少女に抱きかかえられた、アレ?こいつでかくない?俺が小さくなったのか?
「と、とりあえずステータスを見てみましょう幼獣の可能性もあるわ!」
「そうだな、どれ」
うわーやだーおっさんにガン見されてるー。
「種族名が【レッサーパンダ】だな幻獣クラスだ…珍しいな!だが聞いたこともない種族名だな…」
「レッサーパンダ?レッサーって小型とか下級とかの意味よね…パンダって何かしら?他のステータスやレアリティは?」
「ダメだアンチロックかかってて俺の鑑定眼のスキルが低すぎて見れねー」
こいつら何がしたいんだ…てか放せよ少女!俺は早く異世界ライフを満喫したいんだ!!
「うーんアンチロックが掛かってたりするけどただ珍しいだけのモンスターかもねーある意味ハズレかしらね、なーんだ期待して損した…早く代わって次私が引くわ」
「まぁー嬢ちゃん気を落とすなよ、珍しいのには変わりねーんだ!」
「ううん!大丈夫!ボクこうゆうかわいいモンスター好きだから!」
「ならいいんだけどよー、まぁなんだ育てれば強くなるはずだよ多分…」
それを聞いた外野の野次馬達もなんだハズレかみたいな顔をして次々と去って行く。
この少女いつまで俺を抱いてるんだよ、ぺちゃパイのくせに…しかもボクっ娘かよ、ここはひとつガツンと言ってやるか。
「ギャァー」
うん?ギャァー?喉の調子が悪いのかな…もう一度。
「ギャァー!!」
おいおい俺の口から出た言葉だよな…。
「わぁ!鳴いたかわいいー」
「中々愛らしいじゃぁねーか」
嘘だろ…てか身長も低かったし、まさか!?
俺は褐色肌の少女の腕を払いのけその場から駆け出した。
「あ!待って!!」
「嬢ちゃん気を付けて行けよー!」
◇
あてもなく駆け出したけど何処かに鏡ないかな、さっきから見て見ぬ振りをしてるが俺は今四足で走っているらしい、しかも手元が明らかに毛むくじゃらで自分の手と思えない。
目線が低い理由もなんとなく分かってきたが認めたくない、早く自分の姿が見たい、今俺がいるのは小さな街の様な場所みたいだ。
遠くに広場が見えてきたそこに噴水もある、そこの水辺で確認しよう。
…マジかよ。
顔を毛むくじゃらな手で触る、この場合前足になるのか?
その水辺に映ったのは明らかにケモノの顔俺は何度も触って確認をする、フワフワな耳につぶらな瞳ピンっと張ったヒゲ。
狸か?いや、あいつらレッサーパンダとか言ってたな…、マジかー。
生前の世界にいた時何度か動物やテレビで見た事のあるかわいい姿。
御丁寧に尻尾まで付いてるよ、普通異世界転生で違う生き物になるならドラゴンとかスライムとかだよね、それもそれで嫌だけどさ、出来れば人間が良かった。
あぁ、あのジジ言ってたのこの事か。
肩を落としながらその場に座り込む、何だろう




