宇宙旅行
長年にわたって時間と空間に関する研究を続けていたF博士は、ある日偶然見つけたモノポールを興味本位で研究し、その結果高性能なエンジンの開発に成功した。
そしてその動力を使った外宇宙探査用の宇宙船まで作り上げてしまった。
「この宇宙船は従来のものとは比べ物にならない速さで飛べるのだ。しかも船内で自給自足も出来るうえに重力制御機能もついているから、快適に宇宙を旅してエルフが住む惑星を探せるぞ!」
「おめでとうございます博士! これならきっと巨乳サキュバスの惑星も見つかりますね!」
Bの祝福の言葉に、博士も満足げに頷き、これなら今度こそ長年の夢であった幻のエルフを発見できるだろうと確信した。
「あとは乗組員の選定だな。この宇宙船で隣の星系へ行くのに、ざっと200年ほどかかる。到着した後もどんな危険があるか分らぬし、向こうの住人に好印象を持たれるよう種族を越えた美しさも必要だ……つまり、宇宙船のパイロットに適した人物はエルフ以外に考えられん!」
「ようし博士、巨乳サキュバスの惑星を見つけ出す為にも、さっそくエルフを探しに行きましょう!」
そうして意気揚々と乗組員のエルフ募集という広告を出したが、残念ながら応募者の中にエルフは1人も居なかった。