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「地球から宇宙へ」

確かに戦争は嫌だ、でも天馬と離れるのも嫌だ。そんなことが美鈴の脳裏に駆け巡った。

しばらく黙り込んだ結果。

「明日まで待って、、、」結果はどっちの気持ちも半々であった。

「OK♪じゃあ明日のこの時間にねぇ」

黒い羽のはえた心霊悪魔は夕方の空へと飛んでいった。


              翌日


美鈴は一人クラスの隅っこの机に向かって考えていた。

「はぁ...どうすればいいのよ...」

      迷っていた。

すると天馬が美鈴に近づいて

「よっ!決心はついたか?」

「あ、あんたね、親とかに伝えないわけ?どうしてそんなに余裕でいられるのよ...」

美鈴は呆れた顔で言った。

「それがさぁ俺言ってみたのよ、そしたら「宇宙かぁ広いなぁよしっ!お前がそこまで言うならしょうがないな」って言われてあっさりOKだったのよ」

天馬は笑いながら言った。

「天馬の親は相変わらずのんきで良いわねぇ...私なんか猛反対だったんだから」

「そ、そうなのか...」

美鈴の返答に天馬は少し焦り始めた。

    二人いなきゃ意味が無い。

昨日の心霊悪魔が言ったことだ。

その言葉を思い出した天馬は

「ア、アリアードだって二人いなきゃ意味がないって言ってたんだしさ、何とかならないかな?」

「そんなこと、私に言われたって...」

天馬の困った顔を見て美鈴はさらに困り果てた。



美鈴が考えていたらあっという間に下校時間になった...

昨日の心霊悪魔に始めて会った時間は6時頃だ。

その時間に心霊悪魔アリアードは来る。そして、約束の時間になり、約束の場所に二人は着いた...

「待ってたわよ。どうやら決心はついたようね。さっ!早く宇宙船に乗り込みましょ♪」

アリアードが宇宙船に乗り込もうとしたとき、美鈴は焦り始めた。

「ちょ、ちょっと待って!」

「ん?なぁに?」

「確かに私も天馬と一緒に宇宙に行きたいけど、私をここまで育ててくれた親が許してくれないの...」

「ああ~そういうことねぇ」

美鈴が下を向いている中アリアードは何かを思い出したかのように言った。

「じゃぁ魔法をかけるしかないわね」

急な発言に二人とも驚いた。

「へ?ま、魔法?」

ただでさえ、宇宙に生物がいた!ということを理解するのでやっとなのにさらにファンタジーを理解してなど天馬達にはとてもきついことだ。

「あら?教えて無かったわね。そうよ、魔法よ。心霊悪魔族と今は敵側の霊媒一族も魔法がつかえるの。私達は今その魔法も使って戦っているのよ」

これから戦争に行こうとしている天馬達にとっては理解するのは簡単だった。

「そ、そうなのか。でその魔法でどうやって美鈴の親の承諾を取るんだよ?」

「ふふふ。それは簡単よ。あなたの親の記憶を消すのよ」

アリアードは簡単に答えた。

「!?」

二人とも声が出なかった。

「枝野美鈴の親の記憶を消して、あなたのことを忘れさせるのよ」

「ちょっと!!忘れさせるってあんた何言ってるのかわかってるの!?」

美鈴は激怒した。そんな激怒してる中でとても強い心霊パワーをアリアードは感じていた。

「ちょ、ちょっと待ってよ。別に完璧に消すつもりは無いわ」

とても強い心霊パワーを感じているせいか少し怖がりながら言った。

「は?どういうことよ」

美鈴から発している心霊パワーが減り始めた。

「だからね、一時的に記憶を消すって言いたいのよ」

アリアードは焦りながら言った。

「一時的?」

天馬もさすがに言ってることがわからなくなってきた。

「心霊事件が終わるまでの間だけ、あなたのことの記憶だけを消させてもらうのよ」

美鈴は安心した。

「ああ、そういうことね。何だ先に言いなさいよ」

「状況を理解してもらえたようね」

「それだったら話は早い、早く美鈴の家に行こうぜ!」

美鈴ではなく天馬が美鈴の家へアリアードを案内した。



「ここだ」

天馬が指差す方向を見たアリアードは少し驚いた。

「まぁ...すごいお家ね」

とそこには立派なお屋敷が立っていた。

「まぁな、美鈴の親父は有名な財閥の社長なんだ」

天馬は美鈴の代わりに自慢し始めた。

「なんで天馬が話してるのよ...」

美鈴は呆れて言った。  しかし何だか嬉しかった。

「よしっ!それじゃ入るぞ」

天馬の合図に美鈴はうんと答えた。

「ただいま」

「おお、帰ったか美鈴、ん?お前昨日から変だぞ?今日は休みなさい...って天馬君じゃないかどうしたのだ?まさか美鈴を家まで送ってくれたのか。それはありがたいなぁ、美鈴も将来天馬君みたいな人と結婚すればいいのになぁ」

すごいスピードで喋り捲るお父さん。そして顔を赤くした美鈴。そして天馬は表情を変えないで

「美鈴のお父さん、失礼します」

「ん?なんだってうわぁ!!何をするんだ...う、ぅぅ」

バタ!とお父さんは天馬に首の後ろを叩かれ気絶した。

「お父さん...ごめんね」

しょうがないとわかっていても美鈴は悲しかった。

「それじゃぁ始めましょッか!」

待ってましたとアリアードは裾から何かを取り出した。何かの単語帳みたいな物だった。

「θΘΞξΣσ」

アリアードは何かを唱え始めた。 天馬達は興味津々で見ている。

「シータ、グザイ、シグマ」

「はっ!!!」

アリアードは両手を合わせ叩いた。

「このアリアードの名におえて一時記憶破壊を命ず」

アリアードの周りに蒼い円ができた。

「枝野栄次郎、あなたの記憶預からせてもらいます」

枝野栄次郎は美鈴のお父さんの名前だ。アリアードはもう1回唱えると大きく手を叩いた。

「ふぅ、終了よ♪」

「で、できたのか...」

天馬はまだこの状況を理解しきれていないのだ。

「お、お父さん...」

美鈴も理解しきれていない。

「大丈夫よ。あなたのお父さんの記憶は一時的に私の記憶の中に預からせてもらいました。まあ少しの間は気を失っただけだけどね」

「ふぅ、私ももうあまり魔法は使えないわね」

アリアードは苦しそうに言った。

「?どうしてだ?」

「心霊悪魔という種族はね、魔法を使う種族じゃないのよ。でも私のパパギルデス王は魔法を使える種族の<魔族>と心霊一族のハーフなのよ。そして私のパパが王になったときから魔法を無理やり使ってきたわけ。まぁパパは普通に使えるけどね」

「そうなのか...」

天馬達はようやく理解したようでうなずいた。

「さ!お父さんの記憶は消したところだし、そろそろ行くわよ?」

「ええ、もういいわ。そしてありがとっ」

「フフフ。あなた達はまだ心霊パワーを使いなれていないからサイキック星で使いこなさなきゃね♪」

「お、俺達が全宇宙の危機を救えるかもしれないのか」

天馬はドキドキしながら自分の拳を見つめた。

「君達が頑張ってくれたら救えるかもね、それじゃ宇宙船に乗り込みましょう。食べ物は積んであるわ。後はサイキック星まで長旅になるけど...OK?」

アリアードは最後の確認を取った。

「ああ「ええ」」

二人の声が重なった。

(どうやら本当に決心はついたようね)

「それじゃ行きましょ」

二人はアリアードが乗ってきた宇宙船に乗り込む。 宇宙船の中は二人の思っていた以上に広かった。

「うわぁ~すげぇ」

天馬は興味津々に宇宙船の中を見ていた。

「ほんと...すごいわね」

「感心してくれているところ悪いんだけど。もしかしたらサイキック星に行く途中に宇宙盗賊がいるかもだから気をつけてね♪」

アリアードはさらっと言った。

「宇宙にも盗賊はいるのかぁ」

「よしっ!それじゃ出発!!!」

アリアードはゆっくりレバーを引いた。

宇宙船はゆっくりと宙に浮き始めた。そして

「わっ!もう地球があんな小さくなってるぞ!」

あっという間に宇宙に出た。

「で?どれくらいかかるのよ?」

美鈴が尋ねた。

「そうねぇ少し安定したらワープに入るから...ワープするまでは後5時間でした後は1日くらいかな?」

と言ってるのを横目に天馬と美鈴は外の宇宙空間に夢中だった。

本当に宇宙船は動いているのかというくらいに周りの景色が変わらなかった。すると段々小惑星が辺りに現れるようになった。

「ん?何かしら...」

アリアードは何かを見つけた。 小惑星の間から宇宙船が来るのを見つけた。

「!?」

アリアードは驚いた。

「ん?どうした?アリアード...ってさっそくあれか?宇宙盗賊って奴か、ようしこの俺がぶッ倒してやる!!」

天馬が気合を入れているのを無視してアリアードは一回唾を喉にゴックンと飲み込み宇宙船のコックピットを見つめていた。

「ち、違う...宇宙盗賊なんかじゃないわ...あ、あれは...」

「アキラス!!!!」

「??アキラス?誰だそいつ...」

天馬達にはわからない。

「あ、あの宇宙船に乗ってる人よ、霊媒一族で私の幼馴染なのよ」

「な!?霊媒一族だって!!??し、しかもお前と幼馴染なのかよ..」

「ええ、でも何故彼女が?」

アリアードもアキラスが何故ここに居るのかわからない。するとアキラスの宇宙船から無線が入った。

「「お久しぶりねぇ...アリアード♪」」

  

っというわけで3話を投稿させていただきました♪内容はともあれ小説を書くっていうのは楽しいものですね★


次はようやく宇宙のお話です。お楽しみに♪ノノ

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