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詩集:男性シンガー ガレージっぽいロック

シンバル

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/06/27

 最初のタイトルは「プリミティヴ」でした。

 鎖骨の裏の(うごめ)きを忘れちゃいないかい

 言葉と炎に頼るのが人類の限界さ

 バナナを(かじ)って石を投げつける

 猿に(かな)わないステージがあるとしたら


 ふたつをシンバルにのせて叩きつけてやれ

 まるでミンチだ 潰れてはみ出した

 赤黒いひとかけを笑顔で口にする

 生き残れるのはそんな奴だけだ



 瓦礫の山で草原(そうげん)に廃墟を積みあげて

 歴史と文明 (ほこ)るのが人類の罪なのさ

 サラダに(しぼ)った白いマヨネーズ

 もはや塩だけじゃ物足りずにいるのなら


 ふたつをシンバルに挟みこんでみろ

 悪いジョークだ 無理矢理 閉じ込めた

 こじ開けて隙間からこっそり盗み見る

 早死にするのはそんな奴ばかり

 歌詞の中に「プリミティヴ」って使えなかったんだもん。

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