第25話
「いやー、やっぱ焼きたてはおいしいね。」
新鮮な鹿の肉をその場で起こした火で焼き食べる。これは地球の料理を超えるかも。
「僕はユイと食べれれば何でもおいしいけどね。」
ん?
「ガサッ」
その時、真後ろから明らかに風ではない何かの音がした。私は銃を構え、フェルカナは腰にさしていた剣を抜き後ろを向く。
「ちょちょ待ってよ。」
「「え?リュミエラ(様)?」」
「あれ、フェルカナもいたの。デート中?邪魔しちゃってごめんなさいね。」
途端にフェルカナの顔が赤く染まる。もしかして、フェルカナ私のこと好きだったりする?私もフェルカナなら良いかなって思ってるけど。
でも残念ながら今日はデートじゃないので、ここは否定しておく。ってかまじで私の場所捕捉されてるじゃん。
「いや、違うけど…何しに来たの?それひ2人知り合いだったんだ。」
「うん、私が道に迷っているとき彼に助けてもらったんだよ。」
「適当なこと言わないでくださいリュミエラ様。あなたが僕、というか僕の村を救ってくださったんでしょう。」
「あれそうだっけ。まぁそんなことは置いといて、早速で悪いんだけどユイにお願いがあるの。」
「何?」
「私に武器を売って欲しい。」
「なんで?」
「何でっていうのは私達が何に使うか?それとも何でユイに頼むか?」
「どっちも。」
「そうね。まず何に使うかだけど、もうすぐヴァンパイアの集落に人間が攻めてくる。それと戦うためにユイの武器が欲しい。」
まぁ、武器を頼むとしたらそれしかないよね。
「どうして攻めてくるって分かったの?」
「スパイがいるからね。日にちまで分かってるわ。」
「いつ?」
「10日後。」
早っ。
「で、ユイに頼んだ理由だけど、あんな便利なものをたくさん持っているなら強い武器持ってないはずがないよねっていうただそれだけ。てかその手に持ってるの武器じゃない?」
私の銃を指差しながら言う。この世界に銃がないことは知っている。ということは、リュミエラは初見で武器だと分かったということだ。
やばいね。
「フェルカナ、どう?こいつ信用できる?」
「なんで僕?」
「あなたもリュミエラと知り合いなんでしょ?それにこの世界についても当然私より詳しいし。」
「僕はリュミエラ様のこと信用してるよ。ちょっと変わった性格だけど、肝心なところでは信じていいと思う。」
そうだね。私もそう思う。
「そもそも、そいつらってなんで攻めてくるんだっけ。あとその金はどこから出てるの?」
「まず、ちょっと前にヴァンパイア討伐隊みたいのが出来たの。最初は小規模だったけど、だんだん広がって規模も大きくなったのが今回の敵ね。で、大きくなった理由は民衆とかからの寄付。」
「民衆からの寄付だけで人を雇えるほど集まるの?」
「他に貴族からの寄付もあるわ。今討伐隊にお金を出すと、民衆の支持を受けれるからね。」
「でも、そもそも何で討伐隊なんて作ったんだろ。最近は人間に対して行動起こしてないんでしょ?」
「さあ?お金か名声か過去の恨みか…でも、お互い様なんだよね。」
「そうなの?」
「20年くらい前までは人間とよく殺し合いしてたのよ。きっかけは数百年前でもう忘れたけど。強いのはヴァンパイアだけど、数の差が大きくて不利になってったのよね。だから 、戦うのをやめて隠れることにしたの。で、今に至る。」
まぁ、確かに別にどっちが悪いとかないね。どっちに味方するかにそんなの関係ないけど
「わかった。役に立つかわかんないけど武器貸してあげる。」
狙撃銃、機関銃、小銃、その弾薬とかを適当に出していく。グレランとか戦車とかは自爆しそうだしやめとくか。
「仲間と敵それぞれ何人くらい?」
「集落にいるのは300人。攻めて来るのは…多分2000人くらいね。」
「7倍か…大丈夫?」
「いざとなったら全員逃げれるようにしてるわ。」
「最初から逃げるのはだめなの?」
「それだと同じことの繰り返しになるし、他の場所も危なくなるから。それより、」
「分かった。じゃあ人数分出すね。」
使い方とか手入れの方法とかは私もわからんので、説明書を渡しておいた。文字は、この世界のものになってた。
あ、防刃チョッキとトランシーバーも追加しとくか。
「これで全部ね。」
目の前には銃やらなんやらが積み重なっている。収納魔法がなきゃ絶対運べないけど、まあリュミエラなら何とかなるでしょ。
「どうやって使うの?」
「説明書見ればわかる。魔法はわからんけど、この世界の武器持った一般人には勝てると思う。」
つってもこの世界全然魔法珍しくなさそうなんよなぁ。
「分かったわ。あと、魔法って結局ちょっと便利or制御不可がほとんどだから大丈夫よ。」
そうなんだ。確かにこれ無理だなってのはまだ見てない。てか、銃とフェルカナの魔法めっちゃ相性良さそうじゃない?まぁフェルカナを戦いに巻き込む訳ないけど。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年の目標は失踪しないことです。
(((((((っ・ω・)っ




