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異世界転移したけど、地球の通販アプリが使えるので商売します  作者: すぱーく


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第22話

「ついた…。」


疲れた。まじで疲れた。起伏多め3時間はきついって。こんな道で自転車とか自動車とか走れるわけないし、普通に徒歩しかない。まぁ迷わなかった上少し体力もついてきたので前より1時間くらいは早く到着したけど。でも、長いもんは長い。空飛ぶ魔法とか使えないかな。


ちなみに、なんで何時間とか分かるかと言うとまぁ時計を持っているからだ。でも、これをこの世界で売ったりってことは考えていない。それをするとなんか混乱しそうだし、何より私自身時間に正確な世界なんでやだからね。


…懐かしいなぁ、地球では肝心なとこで遅刻して怒られてたっけ。この世界ではまだやらかしてないが、もし時間が正確になったら、いつかやらかすに決まってる。


今までこの世界では時間が分からなくてもやっていけたんだし、大体でうまくいくならそれでいいんだよ。あと砂時計とかはあるっぽいし。




「コンコン」


私はフェルカナの家のドアをノックした。


「はーい、どちら様ですか…ってユイちゃん!おかえりなさい。」

「ただいまですお母さん。」

「無事で良かったわ。まあユイちゃんだし、なんだかんだ生きてるとは思ってたけれど。」

「ええ。フェルカナに救われた命ですし、そう簡単に死ぬわけにはいかないですよ。」

「そうね。あ、フェルカナは2階にいるからね。」


なんでニヤニヤしてるんですかね。まあ想像は出来るけど。


「わかりました。あと、これ前の時のお礼です。」

「え?あーいや、そんなものいらないわよ。」

「いえ、どうしてもお返しをしたいんです。それと、私の店の商品なので感想も聞きたいですし。」

「そお?じゃあありがたく受け取っておくわ。…開けていいの?」

「もちろんです。」 


「…これは?」

「調味料のセットです。」

「調味料?塩ってこと?」

「塩以外にも、いろんな種類の物がありますよ。」 

「ふーん。」


商人の人胡椒は知ってたよね?この世界には、塩と胡椒以外に調味料はないのかな?


「ってこれ、胡椒じゃない!」


お母さんが1つの容器を見ながら言う。


「はい、胡椒もありますよ。」

「こんな高いもの受け取れないわよ。」

「いえ、塩、胡椒と新しく作った調味料を比べてほしいんです。」

「それでも…」

「お願いします。受け取ってください。」

「…分かった。じゃあ、大切に使わせてもらうわ。」

「ありがとうございます。じゃあ、お邪魔しますね。」

「はーい。」


よかった。さすがにこのままお返しできないのはさすがにだから。じゃあ、フェルカナのとこいきますか。




「フェルカナー、なーにしてるの?」

「え、ユイ?おかえり。早かったね!」

「あ、うんただいま。」


なんかあっさりしてるなぁ。まあまだ3カ月くらいしかたってないしそんなもんか。


「ねえユイ、「アヤ」って知ってる?」

「…うん、知ってるけど。」

「それってさ、ユイが売ってるんだよね。」


なんでぇ?別にバレてもいいけどさ。


「なんで分かったの?」

「やっぱり。ユイがここを出てすぐ、『「ユイ」って人が売っている』なんて言われたからそうだろうなって思って。」

「え、フェルカナ王都に来たの?」

「いや、王都のものを売りに来てくれる行商人が「アヤ」を売るとき言ってた。」


なるほどねー。確かにここからいちいち王都まで買い物に行くのは大変だし、そういう商売の人はいるよね。この村にも商店はあるけど、食べ物とかしか売ってなかったし。


「…だから、ユイがトラブって王都から出ていったって聞いて結構心配したんだよ。」


まじ?心配させちゃった?


「ユイ常識ないから、周りに迷惑かけてないかって。」

「どういう意味やねん。まぁ常識ないのは事実だけど。」

「冗談だよ。とにかく無事に戻ってきてくれて良かった。」


…本当は心配してくれてたって事が伝わってくる。転生して、最初に出会ったのがフェルカナで良かった。


「ありがと、フェルカナ。」


私の考えていることが伝わったのか、フェルカナは顔を赤くして横を向いた。


「そういや、ユイはこれからどうするの?」

「うーん。特に行き場もないし、この村で暮らしたいんだけど…なんか使わないし邪魔な空き家とかない?」

「別にここに住んでもいいよ?うちの両親もだめって言わないだろうし。」

「いやー、ずっとお世話になるのは気が引けるというか…」

「そっかぁ。あ、空き家ならあるよ。村長に相談しなきゃいけないけど、扱い困ってたし大丈夫だと思う。」

「まじ?やったね。じゃあ早速行ってくる。」

「さすがに今行くのはだめでしょ。」


フェルカナが外を見ながら言う。…いや、もう真っ暗だわ。この世界には当然電気とかないから、夜になると目の前すら見えるか怪しくなる。この時間に出るのは無理だね。


「…」

「うち、泊まる?」

「…お願いします。」

「りょ。親に言ってくるね。」

「ありがとうございます。」




翌日

「おはよーフェルカナ。」

「…うん、おはよう」

「あれ、顔が赤いよ。もしかして照れてる?」

「…」


あれ、まじで?


「ユイ、村長のとこ行こ。」

「あ、うん。」




「こんにちは。」

「ん、フェルカナ。どうした?」


村長は若い男だった。フェルカナとは顔見知りらしい、というか小さな村だしみんな知り合いなのかもね。


「この人がこの村に住みたいと思っているんだけど、あの空き家もらえないかなって。」

「あああれね、全然いいよ。というかむしろもらってくれるならありがたいよ。えっと、隣の方かな?」

「あ、ユイといいます。これからよろしくお願いします。」

「ユイさん、よろしくお願いします。僕はハルドで、一応この村の長をやらせてもらってます。それと、申し訳ないんですが僕今やらなきゃいけないことがあるので…フェルカナ、案内お願いできる?」

「いいよ。」

「そういうことでお願いできますか?あ、空き家はもう自由に何してもいいですから。」

「もちろんです。っていうか、お忙しい所急に押しかけてごめんなさい。」

「いえいえ、全然。移住していただけるだけで感謝です。」


いい人だったなー、若かったのは少し意外だけど。こういうのって大体おじいさんとかがやってるもんじゃないの?まあいいや。じゃあ、行きますか。

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