BL短歌
あいもかわらずBL短歌です
はなうたでシャワーを浴びる君を待つ欲しかったのは僕だけじゃない
せっけんの香りで消してほしくないなだれ込めない性のせつなさ
お世辞にもやわいと言えぬ肌を撫でうっとりとする君に溺れて
手間をかけ袋小路の中に吐く別に孕みもしないのだけど
眺めるは煙草をはさむ二本ゆびついさっきまでわが腹の中
たいおんが上がった頃に匂い立つ互いのそれにまみれて眠る
ごわついたすねを絡ませ眠りつく狭いベッドで乱れたあとに
かわいいと思ったひとの無精髭恋とは所詮あばたもえくぼ
あさだちに君の若さを思い知るきのうの僕で足りたでしょうか
夜が明けてネクタイ締める横顔はゆうべとちがうよそいきの色




