一階
初めての作品なのでご勘弁
少し読んでいただけるだけで幸いです
私は今上がっている
階段を一段ずつ確実に
「はぁ…はぁ…」
おかしいのだ
確実に上っているのに目印のために置いた鞄がまたある
「何がどうなってるんだ?」
私の名前は「相川 翔」
小説家だがアイデアがなかなか浮かばないかったので気まぐれでとあるビルにきていた、友人がそのビルの高層階に住んでいたから久しぶりに話そうと思ったのだ
しかし災難なことにエレベーターが点検中だそうで使用が出来なかった
仕方がないので階段を上と何か奇妙だと感じた
試しに素早く階段を登ってみた
「小説家でも体力は少し自信あるんだ!」
意気込んだが意味はなかった上っていると直感してしまう
ループしてる
実に困った
慌てて腕時計を確認する
15時28分45秒
正確な数字が言えるのは奇妙としか言いようがない
止まっている
しかし道中では動いていたし階段を上がる前にも確認していた
(この時計はいつ止まった?体の疲れも感じづらい……つまりは)
この空間が止まっている
そうとしか考えられない
ひとまず自分の持っていた鞄をその場に置いてもう一度階段を上がる
(ここの階段は数十段も歩けば一階分くらいにはなるはずだ)
そうして上がるひたすらに上がる
「ふむ、また鞄だ」
私の鞄
今度は降りてみることにした
ひたすらに降りるがまた鞄
「どうしたものかなぁ」
時間は進んでいない
空腹も感じない喉の渇きも感じない
あるのは退屈
(ひとまず、スマホで連絡をしてみなくてはな)
当てが少ないので編集者に連絡を入れる
電話は案の定繋がらない
メッセージは送れるが既読にはならない
(まるでできることがないな、しょうがない今のうちに新しい小説でも考えようか)
どれほど経ったのか
体感で言うなら大体3日程だろうか
一向に状況が変わらない
あの後壁を壊せないか試したり階段を上ったり降りたり
自殺も試みてみたが首を絞めても苦しくない階段から飛び降りたりしても足が痛くならない
「自分との戦いってやつみたいだ」
ただひたすらに小説を考え続けることで耐えたひたすらに耐えた
この状態が続けばいつか狂ってしまう
明日には出られると願って眠ろうと思うが眠れない
どれくらいの時間が経ったのかいまいちわからなくなってきた
ただ、今はひたすら考える出ることを
構成全く考えずにやってるのでうまく書ける保証がございません。次の回がいつ出るのかもわからないので気まぐれで読んで欲しいです。一話読んでいただけてありがとうございます。