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そそのかす

作者: 星野☆明美

彼女は服を買うかどうかで迷っていた。

「買っちゃえよ。気に入ったんだろう?」

「でも、今月、お金があんまりないし、突発的にお金が必要になったら困る」

「買っちゃえよ。たまには欲しいもの手に入れろよ」

「うーん」

彼女は手にしていた服を会計へ持って行った。

俺は無意識の人に囁くのを生業にしている存在。

「オーケーオーケー、よくやった」

彼女の運勢を転がす存在が大喜びで俺の肩を叩いた。

「あの服買わせてその後どうするんだ?」

「家族と大喧嘩させる」

プッ。俺は吹き出した。「お前らもよくやるな」「お前こそ」

今度は誰をそそのかそうか。

自意識が薄いやつがやりやすいんだ。

俺は彷徨う。真昼の雑踏。

いろんな人間と、それを取り巻く存在。

俺たちが、情勢を決める。

それは波のようにうねり、進んでいく。

たまには生真面目な奴を、とことん困らせたい。

あんたも気をつけな。

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