廻廊盈虧
開いてくださりありがとうございます。
活動2周年記念で綴りました。『かいろうえいき』と読みます。
いずれ墜ち砕ける天星よ 崇めよ、賛美せよ、その哀歌を
いずれ昇り煌めく天声よ 縋れよ、耽美せよ、その讃歌を
果てにあるもの それを知らざる者
どれも星々の欠片、遍く種々の一個と知れ
果てにあるもの それを知りし者
どれも選ばれし終末の使徒、世を巡り咲く花となれ
時は廻る 世界は巡る 還る世界はどこにある
果てに座り ただここで待つ 来るとも知れぬ同胞を
浅慮、蛮行、荒涼 退廃の徒は愚かなり
深謀、彷徨、光明 発展の徒は豊かなり
受容せよ、この肉体を
国を造りし女神が生み出した民草、天地を創造せられた神の捏ねた土塊よ
受容せよ、この霊魂を
国を造りし女神が生み出した民草、天地を創造せられた神の息吹を賜った子供らよ
生は必然の上にある
生は偶然の上にある
夢の世界はこの世界
夢の世界は別世界
目を背けるな、ただ黙し見よ
目を光らせよ、そして讃えよ
希望を持って絶望を掴め
絶望を背負い希望へ歩め
同胞よ やがてまた会う その日まで
覚えていよう この存在が消えるまで
最後までお読みくださりありがとうございました。
前書きの通り、この作品は活動2周年を記念して書き綴ったものとなります。
詩は久方ぶりに書きましたが、韻を踏まえつつ文脈に沿った言葉を選び入れることは、難しいけれど楽しいものですね。
題名の『廻廊盈虧』は、5ヶ月ほど前に投稿した『正道回帰』を意識したものとなっています。映し方こそ違えましたが、どちらも同じ精神世界が舞台です。また機会があれば書くつもりです。
今後も令嬢ものや、昨年に達成できなかった中長編の執筆をしていこうと思っているので、応援していただければ幸いです。