表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/140

天は廻らず

83話目です。

「団長さん! 起きて~!」

「うーーん……何だよ……」

「起きてください団長さん、僕たち早く帰りたいんですから。」

「はっ?! お、俺は何を……」

「アルスちゃんたちにさらわれて、ここで一日寝てたんだよ!」

「アルス? 誰だそいつ。」

「アルスちゃんはここに……あれ? 「赤き騎士団」の皆、いなくなっちゃってる。シナバーさんも。」

「別の結社(ギルド)のやつか? よくわかんないけど、まぁなんかあったんだな。」

「そうなんですよ。もう皆へとへとです。早く帰ってごはん食べましょう。」


やれやれといった具合に、皆が帰路について家を目指した。が、お兄ちゃんのいた場所に生えていた木の根本付近に、茶色い封筒が落ちているのに気がつき、それを拾い上げ、中を確認すると、


『やぁ、アルクトスだよ。

この封筒に入っているものは、僕たち星座種の人工知能を作った博士の日記だ。

現在僕たちは、この日記を持て余しているんだ。僕たち星座種、そして天体種について多くが書かれている。

僕たちがこの意味を理解するにはまだ情報が足りない。

君達は、この意味が分かるかい?』


……という手紙と、手紙に書かれている日記と思わしき一冊の本が入っていた。

君達というのは、私や、アストラルさんのことだろうか。

意味、というのは……この日記のなかで、アルクトス達の産みの親である博士が、何かの言葉を残したのかもしれない。

もう一度図書館に行くと共に、この日記を考察してみないと。


――――


「と、いうことで。僕は君達をカルソーヌまで案内したんだから、約束の2LDKのスイートホームをよろしくね~」

「ほ、本当に良いんすかアルスさん……勝手に家なんて建てたら、また王サマに怒られちゃうんじゃ……」

「ま、まぁ大丈夫よ。お父様にちゃんと事情は話すし……それより、あなた、本当に研究者なの? 全くそうは見えないんだけど。」

「失礼な! ちゃんと研究者だよ! 証拠に……ほら!」

「何、これ? 青い宝石?」

「聞いて驚け。これはだね、星の石だよ。」

「星の石? なんすかそれ。」

「何千年も昔に、地球に落ちてきたんだ。まだ、星が見えた頃にね。これはシリウスっていう星の欠片さ。」


最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございます。

面白かったらブックマーク、感想よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ