地下世界
81話目です。
「も、もう無理……つかれたぁ!」
「ティロちゃん、もう少しですから頑張ってください……というか僕も疲れました」
「ね、あとどのくらいなの?」
「うーんいつもはもう着いててもおかしくないんだけどなぁ~」
「い、いつもと違う道ってことですか?」
「いつも通りに来たはずなんだけど、なぜだかいっこうに進まない。」
「それ、なんかおかしいんじゃないんですか? 妨害を受けてるとか。」
「普段はそんなことないんだよ? なんでだろうなぁ」
「ちょっと調べて見るけど……」
「……よろしくお願いします」
レイ先輩が壁や地面を触って、なぜ進まないのか調べてくれている。
その間、ティロちゃんの鞄から次々と出てきた茶器でお茶をすることになった。
「ねぇねぇ、アルスちゃん!」
「あ、アルス……ちゃん?」
「え? アルスちゃんはアルスちゃんでしょ?」
「ま、まぁそうだけど……何よ?」
「なんで団長さんを捕まえていったのかなって、気になって!」
「…………それはさっきも行ったと思うけど」
「でもレイちゃんでもルーノ君でも良かったんでしょ? でも団長さんをさらったのって……もしかして……」
「そんなわけないでしょ! リーダーがいなくなったらチームワークもなくなるんじゃないかなと思ったのよ!」
「僕たちもとからそんなのないですし……くろねさんとチッタさんに関してはほぼ数日のうちのことですから。」
チッタさんはもしかしたら犯人が来るかもということで結社の家で待機している。
さっきのティロちゃんの戦いぶりから見て、連携して戦うとかは確かに無さそうだ……
「み、見つけたわ。これね!」
「な、なにか見つかったんですか?」
「この洞窟自体変な魔力が掛けられてるみたい。最近出来たものじゃないわ。これ、どういうこと?」
「えー。初めて知ったなぁ。ここから出ることなんてなかったからなぁ。」
「とりあえず! 解呪できるようにあなたも手伝って!」
「はいはい……わかりました……」
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